
24日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが不動産や銀行などの大型株に牽引されて続伸し、1878ポイントを上回って取引を終えた。一方、下落銘柄数が上昇銘柄数を上回る状況が続き、売買代金も大幅に減少するなど、投資家の慎重な姿勢が伺える展開となった。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反落した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比+8.98ポイント(+0.48%)上昇の1878.02で引けた。HSXの売買代金は18兆1667億VND(約1100億円)となり、前日から大幅に減少した。序盤は前日までの上昇の勢いを引き継いで堅調に推移したが、一時利益確定売りに押されてマイナス圏に沈む場面もあった。しかし、午後に入ると大型株への買い戻しが入り、指数は再び上昇に転じた。
HNXインデックスは前日比▲8.14ポイント(▲2.49%)下落の318.24となった。HNXの売買代金は9686億VND(約59億円)に減少した。
大型株とセクター別の動き
HSXでは、ビンホームズ[VHM]が+2.31%、ビングループ[VIC]が+0.66%上昇し、この2銘柄で指数上昇分の6割以上を貢献した。また、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が+5.28%急伸するなど不動産セクターが相場を牽引した。銀行株でもLPバンク[LPB]が+5.51%と大幅に上昇した。
対照的に、直近で上昇していた証券株には利益確定売りが強まり、VIX証券[VIX]が▲0.88%、VNダイレクト証券[VND]が▲0.85%、SSI証券[SSI]が▲0.56%下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約6116億VND(約37億5000万円)の売り越しに転じた。個別ではFPT情報通信[FPT]を約1160億VND(約7億1000万円)、ヴィエティンバンク[CTG]を約1034億VND(約6億3000万円)売り越した半面、ビングループ[VIC]を約1146億VND(約7億円)買い越した。
今後の見通しについて、証券会社はVNインデックスが1900ポイントの心理的節目に向けて上昇傾向にあるものの、流動性の低下や上昇銘柄の偏りは相場の上昇動力が市場全体に波及していないことを示していると分析している。当面は業績見通しの良好な銘柄への選別投資やリスク管理の徹底が推奨されている。
前日の23日にもVNインデックスはビングループ[VIC]関連株や銀行株の牽引により続伸していたが、本日も同様に特定の大型株に資金が集中する展開となった。
なお、米国インデックス開発大手のMSCIが発表した市場分類の年次見直しにおいて、ベトナム株式市場は新興国市場への昇格に向けたウォッチリスト入りを逃し、フロンティア市場に据え置かれた。外国人投資家への障壁や浮動株比率の低さなどが課題として指摘されており、長期的な海外資金の流入には実質的な投資環境の改善が求められている。
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