
5日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが続伸した一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは一部の大型株の下落が重しとなり続落して取引を終えた。
VNインデックスは上昇したものの、下落銘柄数が上昇銘柄数を上回る状況となっており、マクロ経済の不確実性を背景に大口投資家が静観姿勢を保っていることから、流動性は依然として低い水準にとどまっている。
インデックスと売買代金の動向
HSXのVNインデックスは前日比+7.35ポイント(+0.4%)上昇の1838.9で引け、続伸となった。HSXの売買代金は同▲37.5%減の約13兆82490億VND(約840億円)と低調だった。一方、HNXインデックスは前日比▲11.07ポイント(▲3.63%)下落の293.79となり続落した。HNXの売買代金は同+8.7%増の8474億VND(約51億円)となった。
海外投資家の買い越しは市場の支援材料となり、全市場で3560億VND(約21億円)の買い越しとなり、12営業日連続の売り越しから買い越しに転じた。
ビングループ[VIC]を2720億VND(約16億円)、アジアコマーシャル銀行[ACB]を2550億VND(約15億円)、FPT情報通信[FPT]を1260億VND(約7億円)買い越した。
セクター別および大型株の動向
HSXでは、ベトジェットエア[VJC]が国際展開や機材拡大戦略が好感され、+6.95%のストップ高となった。同社は5月に社債の元利金1兆360億VND(約62億円)を支払っている。TPバンク[TPB]も、社債の期限前償還が評価され、+1.57%上昇した。
また、ビングループ[VIC]が+3.4%、ビンホームズ[VHM]が+1.33%上昇し、指数を牽引した。
一方で、証券セクターのVIX証券[VIX]、SSI証券[SSI]や、小売りのテーゾイジードン投資[MWG](▲0.51%)などは軟調だった。
HNXでは、タイホールディングス[THD]が▲10.0%のストップ安、サンシャイングループ[KSF]が▲8.6%と急落し、指数を大きく押し下げた。
流動性低迷の背景と今後の見通し
市場の流動性が改善しない背景には、地政学的緊張や世界経済のリスクなど、マクロ要因の不確実性が影響している。強弱材料が混在する中で、大口投資家は積極的な投資を控えて静観する傾向にある。証券会社は、VNインデックスのテクニカルな回復が見られるものの、売買代金の急増を伴っていないため、当面は狭いレンジでのもみ合いが続くと予想し、回復局面での買い急ぎを避けるよう投資家に注意を促している。
前日までVNインデックスは、中東情勢を受けた原油価格上昇により石油ガス株が買われ、8営業日ぶりに反発していた。
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