
29日のベトナム株式市場は、連休を前にした幅広い銘柄への利益確定売り圧力により、VNインデックスが大幅に下落した。ホーチミン証券取引所(HSX)とハノイ証券取引所(HNX)の売買代金は低調に推移し、海外投資家による売り越しが市場の重しとなった。中東情勢の緊迫化や供給不安を背景とした原油高が意識され、肥料や石油ガス関連の銘柄が逆行高を演じて投資家の資金を集めた。
大型株の売りでVNインデックスは大幅安
VNインデックスは前日比▲21.74ポイント(▲1.16%)下落し、1854.10ポイントで引けた。HSXの売買代金は21兆0634億VND(約1280億円)と低調だった。大型株の売りが指数を押し下げる主な要因となり、とりわけビングループ[VIC]が▲5.10%、ビンホームズ[VHM]が▲3.31%と下落した。一方で同じグループのビンコムリテール[VRE]は+4.87%と堅調に推移した。
また、PC1グループ[PC1]は3営業日連続のストップ安の後に企業資本の10%以上に相当する約4200万株の記録的な売買高を伴ったが、依然として売り圧力が強く▲6.46%で取引を終えた。キドグループ[KDC]は前日に続き一時ストップ安となったものの、押し目買いが入り+5.29%と反発した。
原油高を背景に肥料や石油ガス株に資金流入
セクター別に見ると、中東における地政学的リスクの高まりや世界的な商品価格の変動を背景に、調整局面にあった肥料株や石油ガス株に避難先としての押し目買い資金が流入した。肥料関連では、ビンディエン肥料[BFC]が+6.96%でストップ高となり、ペトロベトナム・カマウ肥料[DCM]が+5.82%、ペトロベトナム化学肥料[DPM]が+3.31%、ドゥックザン化学[DGC]が+2.49%と軒並み上昇した。
石油ガス関連でも、ペトロベトナムガス[GAS]が+2.31%、ペトロベトナム運輸[PVT]が+2.09%と堅調だった。
銀行株はおおむね小幅下落または横ばいとなり、テクコムバンク[TCB]が▲2.17%、VPバンク[VPB]が▲1.85%と調整したものの、LPバンク[LPB]は+3.73%と上昇した。不動産株の一部も資金を集め、ダットサイングループ[DXG]が+3.02%、DIC不動産[DIG]が+4.26%となった。
HNXインデックスは上昇、海外投資家は大幅売り越し
HNXインデックスは前日比+1.22ポイント(+0.49%)上昇し、250.66ポイントで引けた。HNXの売買代金は1兆1460億VND(約69億円)だった。
海外投資家の動向については、両市場で売り越しが目立った。HSXにおける海外投資家は1兆3470億VND(約81億円)の売り越しとなった。売り越しの中心はVICの4016億VND(約24億円)やPC1の2327億VND(約14億円)であった一方、買い越しではVREの1391億VND(約8億円)やDCMの485億VND(約2億9000万円)が目立った。HNXにおける海外投資家は748億VND(約4億5000万円)の買い越しとなった。
市場関係者は、連休明けも外部環境の不確実性が意識される中、短期的にはマクロ経済や商品価格の動向に敏感なディフェンシブ性の高いセクターが引き続き投資家の逃避先として物色されると見込んでいる。
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