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市場概況

03/20:VNインデックス50ポイント超の急落、原油高とETF再編が直撃 FREE

[2026-03-20 20:00 JST更新]
  
  



 20日の株式市場は、米国とイランの間の地政学的リスクに伴う原油価格の高騰や、海外ETFのポートフォリオ再構築などを背景に広範な売り圧力がかかり、VNインデックスが前日比で51ポイントを超える大幅な下落を記録して1650ポイントを割り込んだ。

主要指数の動向と売買状況

 ホーチミン証券取引所(HSX)では、VNインデックスが前日比▲51.32ポイント(▲3.02%)下落の1647.81で引けた。VN30インデックスも▲56.20ポイント(▲3.03%)と急落し1797.99まで落ち込んだ。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは同▲2.27ポイント(▲0.92%)下落の243.46となった。市場全体で売りが優勢となり、HSXの売買代金は前日比で+27%増加し、約31兆0934億VND(約1870億円)に急増した。

市場の下落要因と外部ショックの影響

 Kafi証券(Kafi Securities)の分析によると、最近の市場の急落は、米国とイランの間の緊張に関する外部ショックに起因している。ベトナムはエネルギー輸入への依存度が大きく、特に石油生産量の約70%をクウェートから輸入しているため、中東の地政学的リスクの影響を強く受けている。

 実際に国内のガソリン価格が40%超上昇しており、19日夜には商工省と財政省がさらなる燃料価格の引き上げを発表した。これによりコストインフレへの懸念が高まり、為替レートやマクロ経済の見通しにも圧力がかかっている。

セクター別動向と大型株の落ち込み

 大型株の売りが相場全体を押し下げた。ビングループ[VIC]はストップ安に近づく下落となり、VNインデックスを▲約16ポイント引き下げた。また、ベトコムバンク[VCB]ペトロベトナムガス[GAS]もそれぞれ▲3ポイント以上指数を押し下げた。エネルギー関連では、燃料価格上昇の発表にも関わらず、ペトロリメックス[PLX]ペトロベトナム・ドリリング[PVD]などがストップ安まで売り込まれた。

 素材セクターではドゥックザン化学[DGC]が一時反発したものの、最終的にストップ安の5万5500VND(約332円)で引け、取引額は市場最大となる約2兆VND(約120億円)に達した。不動産セクターでも広範な売りが出て、ビンホームズ[VHM]ノバランド不動産投資グループ[NVL]キンバックシティーグループ[KBC]が落ち込んだ。消費財セクターのマサングループ[MSN]テーゾイジードン投資[MWG]、ITセクターのFPT情報通信[FPT]も軒並み軟調な推移を見せた。

海外投資家の動向と今後の見通し

 海外投資家は売り越しを継続しており、売り越し額は2兆8170億VND(約169億円)に上った。これは海外ETFの1~3月期のポートフォリオ再構築が完了した時期と重なっている。特にホアファットグループ[HPG]ビングループ[VIC]に強い売りが出た一方で、VPS証券[VCK]などには局所的な資金流入が確認された。

 Kafi証券は、市場がバリュエーションを再調整しており、1600~1650のサポートゾーンまで後退する可能性があると予想している。株価収益率(PER)が12.5~13倍前後となれば、マクロ政策の支援によるベトナムの長期的成長ストーリーを期待する投資家にとって再び魅力的になると評価している。


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