
3日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが、ビングループ関連株を中心とした大型株の売り圧力に押され続落して取引を終えた。一時1800ポイントを割り込む場面もあったが、午後にかけて銀行株や証券株などに底値買いが入り、下げ幅を縮小した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは続伸した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲7.46ポイント(▲0.41%)下落の1819.01で引け、7営業日連続の下落となった。HSXの売買代金は20兆5623億VND(約1250億円)と前日から増加した。序盤は売りが先行したものの、下値支持線として意識される1800ポイント付近で押し目買いが活発化し、相場を支えた。
HNXインデックスは前日比+2.69ポイント(+0.85%)上昇の317.48となった。HNXの売買代金は8875億VND(約54億円)だった。
大型株とセクター別の動き
HSXでは、ビングループ[VIC]が▲3.56%、ビンホームズ[VHM]が▲1.59%、ビンコムリテール[VRE]が▲3.06%と揃って下落し、相場の大きな重しとなった。また、LPバンク[LPB]が▲5.70%下落するなど一部の銀行株も軟調だった。
半面、証券やソフトウェアセクターは堅調に推移し、VNダイレクト証券[VND]が+4.66%、VIX証券[VIX]が+2.87%上昇した。銀行株でもアジアコマーシャル銀行[ACB]が市場最大の取引高を集めて+3.59%上昇し、軍隊銀行[MBB]が+2.23%上昇するなど資金流入が目立った。不動産セクターでは、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が▲4.23%下落したものの、底値買いにより一時ストップ安から持ち直した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は市場全体で約6070億VND(約37億円)の売り越しとなった。個別では、アジアコマーシャル銀行[ACB]を約3927億VND(約24億円)、ビンホームズ[VHM]を約2115億VND(約12億8000万円)売り越した半面、FPT情報通信[FPT]を約5666億VND(約34億円)買い越した。
今後の見通しについて、証券会社はVNインデックスが1800から1810ポイントの重要な下値支持線を維持したことを前向きに評価している。当面はこの水準での攻防が続くと見られ、反発した場合は1840から1850ポイント付近が上値抵抗線になると分析されている。前日から続く銀行業界の流動性懸念などが投資家心理を圧迫し調整局面が長引いているが、ファンダメンタルズが良好な銘柄への選別投資や、押し目買いの機会を探る動きが今後の相場回復の鍵になりそうだ。
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