
24日のベトナム株式市場は、ホーチミン市場およびハノイ市場の主要インデックスが揃って反落した。米国による関税賦課への懸念や原油価格の上昇など、外部環境の不透明感から投資家心理が慎重になり、大型株を中心に幅広い銘柄に売り圧力が波及した。
インデックスと売買代金の動向
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは、前日比▲13.27ポイント(▲0.78%)下落し、1686.11で取引を終えた。HSXの売買代金は約13兆8983億VND(約860億円)に減少した。朝方は買いが先行したものの、すぐに売りが強まりマイナス圏に沈んだ。下値では押し目買いも見られたが、戻りは限定的だった。
一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは、同▲8.08ポイント(▲2.87%)下落の272.99となった。HNXの売買代金は同▲31.8%減の約7525億VND(約47億円)だった。
セクター別の動きと大型株の動向
HSXのセクター別では、小売が▲3.55%、証券が▲3.15%、ソフトウェアが▲2.60%と下落が目立った。大型株では、SSI証券[SSI]やベトナムゴム工業グループ[GVR]が▲3.0%超と軟調に推移し、インデックスの重しとなった。また、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]は、発行済株式数の8%以上に相当する4130万株超の記録的な売買を伴い、底値での買いも入ったものの、売りを吸収しきれず▲6.96%のストップ安で引けた。
他方で、ペトロベトナム製油石化[BSR]が+2.80%、サコムバンク[STB]が+2.10%と上昇し、相場を下支えした。エネルギーセクターは+1.95%の逆行高となった。
HNXでは、サイゴンハノイ証券[SHS]が▲5.60%、MB証券[MBS]が▲4.0%超と大きく下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は市場全体で約1兆2950億VND(約80億円)の大幅な売り越しとなった。個別銘柄では、PNJやVIX証券[VIX]、ビンホームズ[VHM]などが大きく売り越された半面、ホアファットグループ[HPG]やビナミルク[VNM]などは買い越された。
今後の見通しについて証券各社は、テクニカル指標が依然として弱さを示しており、本格的な回復トレンドの確認にはさらなる買い材料が必要だと指摘している。当面は1690~1720ポイント付近でのもみ合いが予想され、国営企業の資本売却や市場格上げなどの独自の成長ストーリーを持つセクターへの選別投資が推奨されている。また、中長期投資家にとっては、優良株への押し目買いの好機と見られている。
前日の23日には、4日連続の下落から一転して押し目買いが活発化し、VNインデックスが1700ポイント目前まで急反発する展開となっていた。しかし本日は、その自律反発の勢いを持続できず、外部要因への警戒感から再び売りが優勢となる不安定な相場環境が浮き彫りとなった。
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