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　7月31日にロイヤル・インターナショナル[銘柄コード：RIC]の株式はホーチミン証券取引所に正式に上場する。上場初日、RICの流通株式総数は858万9,119株、予想取引株価が18万3,000ドン(変動範囲が18万3,000ドンから＋/-20％）である。

　この数年、カジノ経営活動はアジア諸国、特にマカオと香港で急速に発達し、カジノ経営者へ大きな利益を出し、そして国家への巨大な収入が増加した。
　RICの外国人専用カジノ活動から出る売上高は急速に発展し、総売上高の中で最も大きな比率を占めている。この活動がRICの大きなアドバンテージである。
　RICの経営活動には4つの事業がある。1つ目はロイヤルホテルであり、現在建設工事の第1段階が完成済み、ロイヤル4つ星別荘区の運営を行っている。
　そこには、スタンダードルーム112部屋を含む別荘10棟がある。ハロン湾への観光客は日々増加していることもあり、人気となっている。そのうち75％は海外から来る観光客(主に台湾人と中国人)である。平均占有率は80％に達し、特に観光シーズンには部屋数が需要を満たせない状態になる。
　ロイヤル社は外国人専用カジノ(ロイヤル国際クラブ、年中無休)を2003年5月に設立した。カジノ経営活動は労働者数百人に仕事を与え、大きな売上高を出す他、別荘区に数多くのゲストを惹き付けることに成功している。
　主要事業としては、更にロイヤル観光施設と4店舗の大型レストランがある。
　2006年度監査済み業績によると、ロイヤル社の売上高は6,191億9,000万ドンに達し2005年度比22.71％増加、税引後利益が480億6,700万ドン(約3億6,400万円)に達し前年比23.79％増加した。
　しかし、ロイヤル社から公開された情報によれば、供給しているサービスがベトナムと中国の収入の高い人たちに向いているので、経済の発展がサービスの需要に大きく影響するというリスクを抱える可能性がある。ただし、ベトナムと中国の政治体制は安定しており、経済の発展潜在力も高いので、このリスクは発生する可能性が高くないと評価されている。

　一方、カジノ経営活動は大きな利益を出し国家の収入を増加させるにも関わらず、社会・文化環境に悪い影響を与える要素も併せ持っている。そのため当局から厳しく管理監督されることになる。
　その他、ロイヤル社のカジノ・ホテル経営活動は数多くの顧客を供給している中国をはじめ近辺諸国の旅行政策の変化に影響される。家禽類インフルエンザの再発は、旅行・カジノ経営に対する大きな脅威になるだろう。
　ベトナム厚生省でも、家禽類インフルエンザを根絶できないでいるため、国民はいつも再発を予防しなければならない、と警戒を怠らない。ロイヤル社の経営活動はベトナムに来る外国人旅行客に大きく依存している。したがって、家禽類インフルエンザが再発すれば、旅行業全体をはじめ、ロイヤル社の高級サービスの収入源に大きな影響を与えることになる。
　また、競争リスクもロイヤル社の利益を減少させる可能性がある。ホテル・カジノ経営は厳しい競争がある分野である。ベトナムのみでなく、近辺諸国も国際旅行客を惹き付けるため、大きな広告・宣伝・キャンペーンを展開している。
　また、アジア地域の多くの国でカジノ経営が認められるという傾向は、今後ロイヤル社が厳しい競争に直面しなければならないということを物語っていると言えるだろう。