東京ガスとペトロベトナムガスは2012年3月5日、ベトナムにおけるLNG(液化天然ガス)バリューチェーン構築に関する包括協力協定を締結し、具体的な協力内容について協議してきた。エネルギーソリューション事業の事業化調査は、包括協力協定に基づくLNGバリューチェーン構築に向けて両社で協働する初めての事例となる。
ベトナムでは著しい経済成長に伴いエネルギー需要の増加が見込まれている。両社は2013年より1年間にわたってベトナム南部で◇LNGの利用用途、◇他燃料との価格競争力、◇市場動向などの需要調査を実施。協議を重ねた結果、LNGなどのエネルギーを効率的に使用する省エネルギーサービス事業や、導管未整備地区へLNGを普及・拡大するLNGサテライト事業といった「エネルギーソリューション事業」に関して、事業化の可能性を見い出した。両社は覚書の締結により、今後より詳細な事業化調査を実施していく。
東京ガスグループは、総合エネルギー事業に関わる技術やノウハウを活かし、東南アジアにおいて事業を展開する日系企業へのエネルギーソリューションや、現地のエネルギーインフラ構築などに貢献していくと共に、地場エネルギー会社とのアライアンスなどを通じて、ベトナムにおけるバリューチェーン展開にも取り組んでいく方針だ。