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ビナミルク、日本企業とスーパーソルガム飼料製造で共同事業 完全無料ニュース

[2015/02/12 11:20 JST更新]


(C) SOLホールディングス 写真の拡大

  地場乳製品製造最大手ビナミルク[VNM](Vinamilk)は9日、スーパーソルガム事業を手掛けるSOLホールディングス(東京都品川区) の100%連結子会社であるSOLアジアホールディングス(SOL ASIA HOLDINGS)との間で、スーパーソルガムを原料としたサイレージ(飼料)製造の共同事業に関するパートナーシップ契約を締結した。

  具体的には、今後の大規模栽培に向けてまず2015年3月よりVNMが調達する50haの土地でスーパーソルガムを栽培し、収穫したスーパーソルガムから乳牛用飼料を製造する。今回の共同事業で製造した飼料は、VNMが飼育する乳牛向けに全て買い取る。

  ベトナム国内で製造される飼料は高価格で、絶対量も不足している。そのため飼料の確保は海外からの輸入に依存しており、VNMにとって乳牛に与える飼料の安定的な確保が課題となっている。

  こうした中、スーパーソルガムを原料とする飼料の場合、単位面積当たりの製造量は従来の飼料向け作物から製造する飼料の約3倍に相当するとの報告が出ているほか、製造コストも大幅に低く、両社にとって十分な採算性の確保が可能となることから今回の提携に至った。

  なお、SOLは2014年12月5日、ホーチミン市に現地オフィスを開設。地場のTHミルク(TH Milk)と共にスーパーソルガムの試験栽培に取り組むなど、ベトナムにおけるスーパーソルガム商用化事業の展開に向けて準備を進めている。2015年4月を目処にSOLアジアの100%子会社としてベトナム現地法人のスーパーソルガムベトナム(Super Sorghum Vietnam)を設立する予定。

  スーパーソルガムは、搾汁液からバイオエタノールや砂糖、果糖ブドウ糖液糖を製造できるほか、搾りかすを利用した発電、乳酸発酵飼料や鶏用の飼料などにも活用できる。また、◇乾燥にも多湿にも強い、◇成長が早く収穫量が多い、◇畑でも水田でもよく育つ、◇再生性が高い、◇ゲノム育種が可能、◇糖やバイオエタノールの生産性が高い、◇品種によっては土壌の浄化にも使用が可能、◇多段階利用が可能といった特徴がある。

  日本のスーパーソルガムは成長能力が高く収穫量も多いため、注目を集めている。現在、最も需要が望める分野は乳牛向け飼料となっているが、今後はバイオエタノールやペレット、砂糖の生産にも利用される見込み。同社がベトナムで日本の資本及び技術を用いたスーパーソルガム事業を展開することで、農村・農業従事者の収益力・所得の向上に寄与すると共に、ベトナムの農業の更なる発展や経済効果が期待されている。


  
  
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