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加工野菜・果物の輸出額、22年は10億USDを初めて突破 完全無料ニュース

[2023/02/10 15:57 JST更新]


(C) vneconomy 写真の拡大

 農業農村開発省によると、2022年のベトナムの野菜・果物(青果)の輸出額は前年比▲5.9%減の33億4000万USD(約4370億円)で、このうち生と冷凍の青果は23億2000万USD(約3040億円)、加工青果は10億1400万USD(約1330億円)だった。加工青果の輸出額が10億USD(約1310億円)を超えたのは初めて。加工青果輸出額の青果全体に占める比率は、2021年が26%、2022年は30.4%に上昇した。

 生の青果の大半は中国に輸出されている。一方加工青果は、米国と欧州連合(EU)向けが急増中だ。米国国際貿易委員会によると、2022年の米国の加工青果輸入額は約110億USD(約1兆4400億円)で、うちベトナム産は2億8000万USD(約367億円)だった。ベトナムからの加工青果の輸入額は過去3年間に年+30~45%のペースで増加している。

 EU統計局(ユーロスタット)によると、2022年1~9月期のオランダの加工青果輸入量は前年同期比+10.8%増の220万t、金額ベースでは同+20.8%増の27億EUR(約3810億円)で、うちベトナムからの輸入量は同+30.3%増の1万1000t、金額は同+88.8%増の4030万EUR(約56億9000万円)だった。ベトナムからの輸入量の増加率は大きいものの全体の0.5%を占めるにとどまっている。

 EU全体の2022年の加工青果輸入は1900万t、260億EUR(約3兆6700億円)に上ったとされる。世界の加工青果市場規模は2025年に3920億USD(約51兆3500億円)に達すると予測されている。専門家は、世界の加工青果市場でベトナムが輸出シェアを拡大する余地は大きいとみている。


  
  
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