1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、8.83ポイント(3.75%)上昇し、244.33で終えた。売買高・売買代金は大きく変わらなかった。米株高を好感、また続落し、52週安値の更新が続いたこともあり、割安感から、買いが入り易かった。預金準備率引き下げもあり、サコムバンク(STB)が第1節からストップ高。第3節でもストップ高での買い注文残が175万株余りに上った。海外投資家は引き続き大幅に売り越した。
株価:前営業日比で上昇したのは149銘柄、15銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は全面高の展開。ストップ高も続出した。下落したのはストップ安したビンコム(VIC)程度だった。キンド食品(KDC)は変わらずだった。
99万株取引されたサイゴン証券(SSI)が売買高第1位。海外投資家から大きく売りが入ったが、国内投資家が買いを入れた。サコム通信ケーブル(SAM)がこれに続いた。STBは50万株強で第3位だった。
こうした中で、ビンチュウ建設工業(BTC)、石油機械工業(PMS)、チャウトイコンクリート(BT6)、ドメスコ医療(DMC)などはストップ安、或いはそれ近くまで下げた。
海外投資家はSSIに35万株強の売りを入れた。その他、KDC、総合フォワーディング(GMD)、トゥオンアン植物油(TAC)などへも大きな売りを入れた。一方、ビナミルク(VNM)、ファーライ火力発電(PPC)などへは大きく買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ニヒエップブリック(NHC)・現金配当(額面比30%)、チュオンズオン飲料(SCD)・現金配(額面比7%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは3.87ポイント(4.96%)上昇し、81.93で引けた。売買高・売買代金は共に大きく変わらなかった。
株価:前営業日比で、132銘柄が上昇、13銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄はほぼ全面高。6%超上昇したものも続出した。キンバック都市開発(KBC)は変わらずだった。
売買高が最も多かったのは142万株強取引されたACB銀行。キムロン証券(KLS)、ビナシン投資石油運輸(VSP)、KBCなどがこれに続いた。好業績を発表したハトゥ石炭(THT)はこの銘柄としては大商いを見せた。
ソンダなどの建設銘柄や金融関連銘柄などに大きな買いが入った。
海外投資家は30万株超KLSへ売りを入れた。全体でも売り越した。
※株価調整のあった銘柄:第18リコジ(L18)・現金配当(額面比16%)