1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、2.12ポイント(0.7%)下落し、302.86で終えた。売買高・売買代金共僅かに増加した。世界的に金融システムへの懸念が広がり、アジア相場が株安に振れたこともあり、ベトナムの金融関連銘柄も安かった。慎重な2009年業績見通しも重しに。
株価:前営業日比で上昇したのは50銘柄、87銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は下落したものが多かった。ただし、下げ幅は小さなものが多かった。上昇したのはファーライ火力発電(PPC)程度。ビナミルク(VNM)、ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)、ビンコム(VIC)、ペトロベトナムファイナンス(PVF)などは変わらずだった。
売買高第1位はサコムバンク(STB)で70万株強、それに続いたPVFが34万株・SSIが26万株強取引された。タイダイフンプラスチック(TPC)はこの銘柄としては13万株と大商いとなったが、株価はストップ安した。
商いを伴って大幅下落したものには、第1ハティエンセメント(HT1)、建設資材販売(CNT)などがあった。
一方、ミンフー水産(MPC)、ベトナムコンテナ(VSC)、サイゴン通信技術(SGT)はストップ高して続伸した。
海外投資家は取引量をやや戻して、買い越しを続けた。
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは1.26ポイント(1.24%)下落し、100.69で引けた。売買高・売買代金共に僅かに増加した。
株価:前営業日比で31銘柄が上昇、93銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄ではほとんどが下落した。ブッソンセメント(BTS)が大幅続落した。上昇したのはタックバー水力発電(TBC)、ナムバン(NVC)程度だった。金融関連銘柄は全面安だった。
売買高第1位のACB銀行は連日40株強取引された。商いを伴って大幅に上昇したのが、サイゴンケーブル(CSG)。TBCも売買高第5位につけた。
第5ソンダ(SD5)、ソメコソンダ(MEC)、デオナイ石炭(TDN)などへは利益確定の売りが入った。反対にカントーセメント(CCM)は売られていたが、今日は大きく値を戻した。
海外投資家の取引は僅かだったが、太平洋横断(PAN)、キムロン証券(KLS)、ハイフォン証券(HPC)への売りが目に付いた。