1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、1.80ポイント(0.74%)下落し、242.53で終えた。売買高・売買代金は共に増加した。前日大幅反発したものの、昨夜は米でダウ平均などが反落したこともあり、第1節から安値圏で展開。第2節では下げ幅を広げたが、持ち直し、僅かに反落して引けた。海外投資家は買いを増やしたが、同時に売りも増やし、売り越しを続けた。
株価:前営業日比で上昇したのは56銘柄、90銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では高安まちまち。ビナミルク(VNM)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ファーライ火力発電(PPC)などが下落した。一方、サコムバンク(STB)、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)は上昇した。
417万株取引されたSTBが売買高第1位。市場全体の3分の1程度の取引がSTBであった。84万株のサイゴン証券(SSI)の他、サコム通信ケーブル(SAM)、FPTなどがこれに続いた。STBはストップ高、SSIはストップ安した。
ホアセン(HSG)、ベトナムタヤ(TYA)、フルパワー(FPC)、トランシメックスサイゴン(TMS)、ビンコム(VIC)などもストップ安した。
こうした中で、ハパコ(HAP)、ホーチミン市インフラ投資(CII)、ビンディン鉱産(BMC)、577投資(NBB)、チュオンタイン木材加工(TTF)などはストップ高した。
海外投資家はヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)、SSIに30万株超の売りを入れた。タンタオ工業投資(ITA)へは24万株余り売りを入れた。一方、PVFには17万株弱、VSHへは13万株の買いを入れた。ビナミルク(VNM)、ペトロベトナム化学肥料(DPM)へも買いを入れた。
初日を迎えたベトナム海運商船(VST)の終値は1万9,200ドン、売買高は1,040株だった。
※株価調整のあった銘柄:ビエンホア製菓(BBC)・現金配当(額面比10%)、サイゴン燃料(SFC)・無償増資(4対1)、株式配当(10対1)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは0.17ポイント(0.21%)上昇し、82.1で引けた。売買高・売買代金は共に増加した。
株価:前営業日比で、45銘柄が上昇、88銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は高安まちまち。ベトナム国家再保険(VNR)、ビナコネックス総公社(VCG)などは6%超上昇した。一方、キンバック都市開発(KBC)、ビナシン投資石油運輸(VSP)は6%超下落した。
ACB銀行が200万株弱、VCGも120万株余り取引された。市場全体の半数近くがこの2銘柄の取引だった。株価は共に上昇した。特にVCGは非公式ながら、ベトテルが第3者割当を引き受けたという話しが伝わり好感され、ストップ高した。
海外投資家の取引で売り買い共に多く、目に付いたのがVCG。その他、KBCやハトゥ石炭(THT)、VSPへも大きく売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ナムディン図書教育設備(DST)・現金配当(額面比4%)