1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、3.21ポイント(1.32%)上昇し、245.74で終えた。売買高・売買代金は共に縮小した。市場取引の縮小が目立った。昨日も下値が硬かったが、今日も下げてスタートした後、持ち直した。投資家心理はやや改善され、買いも広く入り、上昇銘柄数も3桁に迫った。ただし商いは薄く、様子見ムードも残っている。海外投資家は買いを増加させたが、売り越しを続けている。
株価:前営業日比で上昇したのは95銘柄、45銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄、特に上位9銘柄は揃って上昇した。サコムバンク(STB)、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、FPTは4%超上昇した。一方、ビンコム(VIC)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)は共にストップ安した。
200万株取引されたSTBが売買高第1位。市場取引では全体の3分の1近くの取引がSTBであった。54万株弱のサイゴン証券(SSI)の他、タンタオ工業投資(ITA)、VSHなどがこれに続いた。SSI、ITA、VSHへは海外投資家が大きく売りを入れた。
ドメスコ医療(DMC)、サイゴン縫製貿易(GMC)、マリーナハノイ(MHC)、ランドン電球(RAL)、ビンディン鉱産(BMC)、アンザン省水産(AGF)などの中小型株がストップ高した。
海外投資家が大きく買いを入れたのは、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、ペトロベトナム化学肥料(DPM)、ファーライ火力発電(PPC)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ホアファット(HPG)、ビナミルク(VNM)など。
※株価調整のあった銘柄:SMC投資・現金配当(額面比4%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは1.86ポイント(2.27%)上昇し、83.96で引けた。売買高・売買代金は共に縮小した。
株価:前営業日比で、90柄が上昇、39銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は上昇したものが多数だった。キンバック都市開発(KBC)、ビナシン投資石油運輸(VSP)が下落した程度だった。ビナコネックス総公社(VCG)が大幅に続伸した。
ACB銀行が117万株強、VCGも65万株弱取引された。市場全体の3分の1以上がこの2銘柄の取引。株価も共に続伸した。
ビグラセラハロン(VHL)、デオナイ石炭(TDN)、ソメコソンダ(MEC)が6%超上昇した。
海外投資家は相対で20万株取引した。ペトロベトナム技術サービス(PVS)、ペトロベトナム保険(PVI)などへも買いを入れたこともあり、全体では、買い越した。