1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、8.64ポイント(3.39%)上昇し、263.20で終えた。売買高・売買代金共に倍増した。模様眺めムードが続いていたが、世界的な株高傾向が鮮明になって来たことでこれを好感、全面高の展開となった。いわゆるブルーチップ銘柄にも大きく買いが入り、ストップ高したものも多かった。海外投資家は依然売り越しを続けたが、買いも入り、売り越し幅は縮小した。
株価:前営業日比で上昇したのは149銘柄、10銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は全面高。ストップ高も続出した。有償増資を巡って戦略的パートナーとの調整がうまくいかなかったことが報じられたサコムバンク(STB)もストップ高した。ただし海外投資家から5万株売りが入った。
売買高第1位は300万株以上取引されたSTB。サイゴン証券(SSI)、ベトファンドマネジメント1(VFMVF1)、ペトロベトナム化学肥料(DPM)なども100万株以上取引された。
中小型株のホーチミン市インフラ投資(CII)、ランドン電球(RAL)、中央種苗(NSC)、ペトロベトナム総合サービス(PET)、トゥオンアン植物油(TAC)などもストップ高した。
海外投資家は、SSIと総合フォワーディング(GMD)へ40万株超売りを入れた他、ペトロベトナム・ドリリング(PVD)、ベトナム石油運輸(VIP)、DPMなどへも大きく売りを入れた。一方、ファーライ火力発電(PPC)、SSI、DPMへは買いも入れた。SSIはネットで売り越したが、PPCとDPMでは買い越した。
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは3.32ポイント(3.68%)上昇し、93.57で引けた。売買高・売買代金共に倍増した。
株価:前営業日比で、135柄が上昇、17銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は全面高。キンバック都市開発(KBC)、バオベト証券(BVS)、ティエンフォンプラスチック(NTP)などは6%超上昇した。
ACB銀行が300万株弱取引された。また、BVS、ビムソンセメント(BCC)、ブッソンセメント(BTS)、キムロン証券(KLS)も100万株超取引された。
コックサウ石炭(TC6)は高配が好感された。
海外投資家は売り越しを続けた。BVSとBTSへは100万株を超える売りを入れた。BCCへも82万株の売り。一方、ペトロベトナム保険(PVI)、NTP、ベトナム国家再保険(VNR)へは買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ACB銀行・配当(額面比8.8%)、ビグラセラバーヒエン(BHV)・株式配当(100対11.484)