1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、0.42ポイント(0.16%)下落し、266.62で終えた。売買高・売買代金共にほぼ半減した。連日の大商いから買いも一服した。来週発表されるマクロ経済指標、及び株主そうかなどでの監査済み企業業績や、業績見通し待ちというムードも強かった。2大都市の3月のCPIが発表され、HCM市では前月比下落したことは好感された。海外投資家が買い越しを続けいていることも、投資家心理改善に向けての好材料である。
株価:前営業日比で上昇したのは63銘柄、71銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は下落したものが目に付いたが、変わらずも多かった。ビンコム(VIC)とビンチャイン建設投資(BCI)は共に4%超下落した。一方、ファーライ火力発電(PPC)と総合フォワーディング(GMD)などは4%超上昇した。
サコムバンク(STB)は250万株強、サイゴン証券(SSI)とリー冷蔵電気(REE)が100万株超取引された。
前出VICやBCI以外でも、ホアビンビル(HBC)、フルパワー(FPC)などの不動産・工業団地銘柄などはストップ安した。一方、ゴム銘柄がストップ高したのが目に付いた。
海外投資家はPPCに40万株強と連日大きく買い入れた。第1ハティンセメント(HT1)やGMDへも10万株超買いを入れた。一方タイニンゴム(TRC)、ダナンゴム(DRC)に売りを入れた他、チュオンタイン木材加工(TTP)、PPC、ビナミルク(VNM)、キンド食品(KDC)などへも買いを入れた。
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは0.73ポイント(0.76%)下落し、95.57で引けた。売買高・売買代金はホーチミン市場同様前日から半減した。
株価:前営業日比で、37銘柄が上昇、107銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄はほぼ揃って下落した。バオベト証券(BVS)とキムロン証券(KLS)が小幅上昇した。
ACB銀行、KLS、ビムソンセメント(BCC)、BVSの4銘柄は100万株以上取引された。ハイフォン証券(HPC)、ビナシン投資石油運輸(VSP)、ブッソンセメント(BTS)などがこれに続いた。
海外投資家は売り越しを続けた。BCCへは82万株売りを入れた他、BVSへは19万株強売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:海外労働協力(ILC)・配当(額面比12%)、リラマ45.3(L43)・配当(額面比10%)、通信技術サービス(TST)・配当(額面比5%)、タスコ(HUT)・配当(額面比12%)