1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、15.25ポイント(4.56%)下落し、318.89で終えた。売買高・売買代金共3分の1以下に縮小した。高値警戒感から反落していたが、週末に株主総会や業績発表が相次ぎ、特に大手証券銘柄の低迷ぶりが鮮明になったことで、投資家心理が一段と悪化した。ストップ安での売り注文残の多さから、調整局面は更に続くと予想する向きもある。海外投資家は買い越しを続けた。
株価:前営業日比で10銘柄が上昇、168銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄はほぼ全面安。ストップ安も続出した。上昇したのはフーニュアンジュエリー(PNJ)程度だった。
全体に取引が縮小した中で、売買高第1位だったのは、160万株強商いのあったホアファット(HPG)。ベトナム海運商船(VST)、サコムバンク(STB)などがこれに続いた。
こうした中でデスコン工業建設(DCC)、バー山タイニンロープウエー(TCT)、アジアヒュウリエン(HLA)、イメックスファーム(IMP)、PNJなどが上昇した。
海外投資家は、ファーライ火力発電(PPC)、HPG、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、ペトロベトナム化学肥料(DPM)などへ大きく買いを入れた。売りでも、HPG、PPC、DPMへの売りは大きかったが、ネットではいずれも買い越した。
※株価調整のあった銘柄:ビタコタンカー(VTO)・配当(額面比4%)、ダナンプラスチック(DPC)・配当(額面比10%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは6.22ポイント(5.08%)下落し、116.34で引けた。売買高・売買代金共に3分の1以下となった。
株価:前営業日比で、7銘柄が上昇し、157銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄はほぼ全面安の展開。ほとんどが6%超下落した。上昇したのはティエンフォンプラスチック(NTP)程度だった。
売買高第1位は上場初日を迎えたサハバンク(SHB)。200万株超取引された。ACB銀行、ビムソンセメント(BCC)がこれに続いた。SHBの平均株価は1万4,400ドンだった。
NTPの他、金属製造販売(KKC)、第10.1ソンダ(SNG)、ビグラセラドンチウ(DTC)などが上昇した。
海外投資家の取引は僅かだったが、全体では買い越した。ペトロベトナム技術サービス(PVS)、ビナコネックス高級タイル(VCS)、バオベト証券(BVS)などへ買いを入れた。売りを入れたのはペトロベトナム保険(PVI)程度だった。