1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、5.30ポイント(1.68%)下落し、309.90で終えた。売買高・売買代金共に縮小した。米株高も材料視されず、調整が続いた。今後発表されるマクロ経済指数への懸念が先行したとの指摘もある。午後に株主総会を開催するサイゴン証券(SSI)の2009年業績見通しなどが伝えられたが、楽観的ではなかったことから、株価はストップ安し、続落した。
株価:前営業日比で31銘柄が上昇、135銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は下落したものが優勢だった。サコムバンク(STB)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、SSI、タンタオ工業投資(ITA)、リー冷蔵電気(REE)などが4%超下落した。一方、ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)、FPT、ビンパール(VPL)などが上昇した。HAGはストップ高した。
売買高上位銘柄も下落したものが多かった。STBは580万株強取引された。SSI、ベトナム電気建設(VNE)、サコム通信ケーブル(SAM)も、揃って100万株以上取引された。商いを伴って上昇したのはFPT程度であった。
こうした中で、第16リコジ(LCG)、ルーザー電機(LGC)、タンティエンプラスチックパッケージング(TTP)、中央種苗(NSC)、南部種苗(SSC)、第4水産(TS4)、カインホイ(KHA)などがストップ高した。
海外投資家の取引が最も多かったのは売り買い共にホアファット(HPG)。全体では買い越したが、株価は続落した。その他、ベンチェ林水産(FBT)、SSI、イメックスファーム(IMP)などへ買いを入れた。一方、ホアセン(HSG)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)などへは売りを入れた。全体でも海外投資家の取引は売り買いが交錯した。
※株価調整のあった銘柄:ハロン缶詰(CAN)・配当(額面比2%)、チャウトイコンクリート(BT6)・配当(額面比9%)、ドタイン技術(DTT)・配当(額面比5%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは3.41ポイント(3%)下落し、110.20で引けた。売買高・売買代金共に僅かに増加した。
株価:前営業日比で、48銘柄が上昇し、111銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄ではほとんどが下落した。バオベト証券(BVS)、ビナシン投資石油運輸(VSP)、ティエンフォンプラスチック(NTP)などが大幅に下落した。一方、ベトナム国家再保険(VNR)、タックバー水力発電(TBC)が上昇した。
売買高第1・2位は、共に200万株以上取引されたACB銀行とサハバンク(SHB)。VSP、ビムソンセメント(BCC)、ペトロベトナム技術サービス(PVS)、キムロン証券(KLS)などがこれに続いた。上場3日目のソンホン建設(ICG)は商いを伴って続伸した。
海外投資家は全体では僅かに売り越した。今日もPVIへは15万株強と大きく売りを入れた。デオナイ石炭(TDN)へも1万7,000株余り売りを入れた。一方、PVSへは10万株強買いを入れ、コックサウ石炭(TC6)へは1万7,500株買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:第6ソンダ(SD6)・配当(額面比15%)、第6.06ソンダ(SSS)・配当(額面比15%)、第6.04ソンダ(S64)・配当(額面比15%)