1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、3.79ポイント(1.22%)上昇し、313.69で終えた。売買高・売買代金共に縮小した。第1節では先週末の米株高が好感され高く始まった。ただ第2節に入ると戻り待ち売りや、米豚インフルへの懸念からも売りが入り、急落した。それでも前日終値レベルの下値は堅く、再び上昇した。マクロ経済指数は想定内といった反応。取引終盤では、取引時間の拡大や複数口座を可能にするという国家証券委員会の提案事項が伝えられ、好感されたとの見方も。海外投資家は取引量を増加させ、大幅に買い越した。
株価:前営業日比で79銘柄が上昇、70銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は上昇したものがやや優勢だった。ビナミルク(VNM)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ビンパール(VPL)などが4%超上昇した。一方、サコムバンク(STB)、ホアファット(HPG)、リー冷蔵電気(REE)などは下落した。ペトロベトナム化学肥料(DPM)、ファーライ火力発電(PPC)、サイゴン証券(SSI)などは変わらずだった。
売買高上位銘柄でも下落したものが多かった。第1・2位は共に280株強取引されたサコム通信ケーブル(SAM)とSTB。SSI、HPGがこれに続いた。売買高上位10銘柄で上昇したのは、FPTのみだった。
ホアビンゴム(HRC)、ビエンホア製糖(BHS)、タイニンゴム(TRC)、タンティエンプラスチックパッケージング(TTP)などはストップ高した。
こうした中で、資材石油(COM)、マリーナハノイ(MHC)、ベトナム電気建設(VNE)などがストップ安した。
海外投資家はHPG、DPM、FPT、SSIへ大きく買いを入れた。一方、タンタオ工業投資(ITA)、SSI、HPG、キンド食品(KDC)へは売りを入れた。ITAとKDCではネットで売り越した。
※株価調整のあった銘柄:カットロイ(CLC)・配当(額面比5%)、イメックスファーム(IMP)・配当(額面比10%)、南部種苗(SSC)・配当(額面比3%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは0.88ポイント(0.8%)下落し、109.32で引けた。売買高・売買代金共に増加した。
株価:前営業日比で、66銘柄が上昇し、79銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では高安まちまち。バオベト証券(BVS)、ビナシン投資石油運輸(VSP)、ティエンフォンプラスチック(NTP)などが下落した。一方、ACB銀行、サハバンク(SHB)、ベトナム国家再保険(VNR)、タックバー水力発電(TBC)などは上昇した。
売買高第1位は、560万株以上取引されたキムロン証券(KLS)。BVS、ACB、SHB、ハイフォン証券(HPC)などの金融関連銘柄がこれに続いた。
海外投資家は買い越した。SHBとKLSへは40万株を超える買いを入れた。BVS、HPC、ビムソンセメント(BCC)などへも買いを入れた。一方、ペトロベトナム保険(PVI)へは9万株強買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ビグラセラドンチウ(DTC)・配当(額面比40%)、ソンダ貿易産業(STP)・配当(額面比20%)