1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、3.72ポイント(0.97%)下落し、378.25で終えた。売買高・売買代金共に前日の水準を上回った。第1節開始直後は売り圧力が強かったが、どうにか小幅上昇。その後第2節に入ると、一時は386レベルに値を伸ばした。ただしその後は売りが再び強まり、揉み合いながらも安値圏へ。そのまま今日の安値で引けた。海外投資家は商いを増加させ、買い越しを続けた。
株価:前営業日比で103銘柄が上昇、61銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は下落したものが優勢だった。ペトロベトナム化学肥料(DPM)、ファーライ火力発電(PPC)、ホアファット(HPG)、FPT、ソンダ工業団地(SJS)などが4%超下落した。一方、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、タンタオ工業投資(ITA)、総合フォワーディング(GMD)はストップ高を続けた。ビナミルク(VNM)、ハウザン製薬(DHG)、キンド食品(KDC)は変わらずだった。
800万弱のサコムバンク(STB)の他、サイゴン証券(SSI)、サコム通信ケーブル(SAM)、HPG、リー冷蔵電気(REE)などの取引が多かった。売買高上位10銘柄はいずれも100万株以上の商いだった。
中小型株では、ミラエ(KMR)、タイニンゴム(TRC)、ビンホアン(VHC)、ドンフーゴム(DPR)、シィウタイン(ST8)、ノースキンド(NKD)、ハンサイン自動車(HAX)、ランドン電球(RAL)などがストップ安した。
こうした中で、ビンチェウ建設(BTC)、ビンコム(VIC)、ザウクア港(VGP)などが大幅に下落した。
海外投資家はSTBとSSIに共に59万株余りの買いを入れた。HPG、FPT、ペトロベトナムドリリング(PVD)、DPM、ペトロベトナム総合フォワーディング(PET)などへも大きく買いを入れた。一方、ITA、HPG、SSI、STB、FPTへは大きく売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:第16リコジ(LCG)・配当(額面比2.5%)、ビンタイン輸出入(GIL)・配当(額面比10%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは1.58ポイント(1.19%)下落し、131.17で引けた。売買高・売買代金共に縮小した。
株価:前営業日比で、114銘柄が上昇し、50銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では上昇したものがやや優勢。6%超上昇したのは、ビナコネックス総公社(VCG)。ビナシン投資石油運輸(VSP)や2つのセメント銘柄も上昇した。一方、ACB銀行、ベトナム国家再保険(VNR)、バオベト証券(BVS)などは小幅下落した。キンバック都市開発(KBC)、ペトロベトナム技術サービス(PVS)、ハイフォン証券(HPC)は変わらずだった。
売買高第1位500万株余り取引されたACB。キムロン証券(KLS)、BVS、ビムソンセメント(BCC)などがこれに続いた。
ソンダ投資発展(SIC)、第6ビナコネックス(VC6)、サイゴン総合サービス(SVC)、ナロイ水力発電(NLC)、ソンダヤリセメント(SDY)、第9.09ソンダ(S99)などはストップ高した。
海外投資家の売り買いはほぼ同水準だった。KBC、BVS、HPCなどへは買いを入れ、VCG、KBC、ティエンフォンプラスチック(NTP)などへは売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:S99・株式配当(株式割当10対4)、無償増資(株式割当10対1)、軽電通信(LTC)・配当(額面比5%)、トゥソンビグラセラ(VTS)・配当(額面比22%)