1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、10.05ポイント(2.57%)上昇し、400.90で終えた。売買高・売買代金共に大きくは変わらなかった。米株高を好感され、第1節で400レベルに迫ると、第2節開始直後には今日の高値である404レベルを付けた。ただしその後は急落。それでも400レベルで揉み合い、そのまま引けた。全面高の展開で年初来高値を更新した。海外投資家は買い越しを続けた。
株価:前営業日比で159銘柄が上昇、13銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は上昇したものがほとんどだった。ペトロベトナムファイナンス(PVF)、サコムバンク(STB)、サイゴン証券(SSI)、バオミン保険(BMI)などの金融関連銘柄を始め、ビンコム(VIC)、タンタオ工業団地(ITA)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)、リー冷蔵電気(REE)などはストップ高した。一方、ビナミルク(VNM)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ビンチャイン建設投資(BCI)などは下落した。ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)は今日も変わらずだった。
売買高第1位は950万株余り取引されたSTB。サコム通信ケーブル(SAM)、ペトロベトナム運輸(PVT)、ビタコタンカー(VTO)、ベトファンドマネジメント1(VFMVF1)などの商いも多かった。
ホアアン(DHA)、ナムベト(NAV)、南部種苗(SSC)、中央種苗(NSC)、ペトロベトナム総合サービス(PET)、第5建設(SC5)、イディコ都市住宅開発(UIC)、バリア・ブンタウ住宅開発(HDC)などの中小型株も、ストップ高した。
こうした中でビンホアン(VHC)、ロンアン食品(LAF)、サビメックス(SAV)、ランドン電球(RAL)、サイゴン通信(SGT)などが下落した。
上場初日を迎えたホーチミン市証券(HCM)の終値は、取引基準株価からストップ高となる3万2,400ドンだった。ただし売買高は僅か40株に留まった。
海外投資家はSTBに63万株超買いを入れた。その他、FPT、ファーライ火力発電(PPC)、ペトロベトナム化学肥料(DPM)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)などへも大きく買いを入れた。一方、STBへは101万株余りの売りを入れた。総合フォワーディング(GMD)、ホアセン(HSG)、PPC、サコム通信ケーブル(SAM)などへも売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:バオミン保険(BMI)・配当(額面比12%)、バリア・ブンタウ住宅開発(HDC)・配当(額面比1%)、アンファS.G石油(ASP)・配当(額面比7%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは5.30ポイント(3.88%)上昇し、142.05で引けた。売買高・売買代金は共に縮小した。
株価:前営業日比で、153銘柄が上昇し、13銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄はほぼ全面高。証券銘柄の他、ブッソンセメント(BTS)、ペトロベトナム技術サービス(PVS)などが大幅に上昇した。ビナコネックス総公社(VCG)は下落した。
売買高第1位は510万株余り取引されたACB銀行。VCG、サハバンク(SHB)、PVS、キンバック都市開発(KBC)などがこれに続いた。
ソンダコンサルティング(SDC)、ソンダ工事投資(SDS)、第1ビナコネックス(VC1)、タンフープラスチック(TPP)、ベトドゥック鋼管(VGS)、クアンナム鉱産(MIC)などがストップ高した。
海外投資家は全体では買い越した。SHBへは40万株余りの買いを入れた。PVSへも23万株強買いを入れた。一方、VCG、KBCへは共に20万株を超える売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:サイゴンプラスチックパッケージング(SPP)・配当(額面比10%)