1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、9.48ポイント(2.36%)上昇し、410.38で終えた。売買高・売買代金共に大幅に増加した。4月の米住宅着工件数が過去最低水準となり、米ダウ平均が反落したものの、小幅に留まったこともあり、第2節以降大幅に続伸、今日の高値近くで引けた。商いは一段と活性化、売買代金は5月6日以来の2兆ドン目前まで膨らんだ。海外投資家は買い越しを続けた。
株価:前営業日比で147銘柄が上昇、16銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は上昇したものが多かった。ペトロベトナムファイナンス(PVF)、ホアファット(HPG)、サイゴン証券(SSI)、ビンコム(VIC)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)、リー冷蔵電気(REE)などがストップ高した。一方、ビナミルク(VNM)、ビンチャイン建設投資(BCI)などは下落した。ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)、FPT、ペトロベトナムドリリング(PVD)は変わらずだった。なおタンタオ工業団地(ITA)は、株価が調整されたが、調整後の株価からはストップ高した。
売買高第1位は960万株余り取引されたSTB。HPGとSSIが共に400万株を超える商いでこれに続いた。REE、サコム通信ケーブル(SAM)、ベトナム石油運輸(VIP)、FPTなどの商いも多かった。ホーチミン市証券(HCM)は20株の取引に留まったが、ストップ高を続けた。
ミラエ(KMR)、ラムソン製糖(LSS)、南部種苗(SSC)、ペトロベトナム総合サービス(PET)、第5建設(SC5)など、中小型株のストップ高も続出した。
こうした中でビンホアン(VHC)、サイゴンホテル(SGH)、カントー農業技術資材(TSC)、ビエンドン紙業(VID)、サイゴン縫製貿易(GMC)、ビンミンプラスチック(BMP)、サイゴン通信(SGT)などが下落した。
海外投資家はSTBに155万株超買いを入れ、180万株弱を売った。その他、ファーライ火力発電(PPC)、FPT、HPG、ペトロベトナム化学肥料(DPM)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)などへも買いを入れた。一方、STB以外では、PVD、タンダイフンプラスチック(TPC)、ミィチャウ包装印刷(MCP)などへ売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ITA・株式配当(株式割当100対36)、無償増資(株式割当100対14)、資材石油(COM)・配当(額面比3%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは0.61ポイント(0.43%)上昇し、142.66で引けた。売買高・売買代金は共に大幅に増加した。
株価:前営業日比で、137銘柄が上昇し、31銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では上昇したものが多かった。証券銘柄の他、ブッソンセメント(BTS)、ブッソンセメント(BCC)、サハバンク(SHB)が大幅に上昇した。ACB銀行、キンバック都市開発(KBC)、ペトロベトナム保険(PVI)、ビナシン投資石油運輸(VSP)、ティエンフォンプラスチック(NTP)などは下落した。
売買高第1位は670万株余り取引されたキムロン証券(KLS)。ACB、ビナコネックス総公社(VCG)などがこれに続いた。
ソンダ建設投資(SDD)、第10.1ソンダ(SNG)、第5.05ソンダ(S55)、海外労働協力(ILC)、第1ビナコネックス(VC1)、第5ビナコネックス(VC5)などはストップ高した。一方、第9.09ソンダ(S99) 、ビエンホアコンクリート(BHC)、ラムドン食品(VDL)、第5ソンダ(SD5)、サイゴンプラスチックパッケージング(SPP)、太平洋横断(PAN)、チョロンビルディング(RCL)などが下落した。
海外投資家は全体では売り越した。KBCへは43万株強、VCGへは38万株弱売りを入れた。SHBへも21万株強売りを入れた。一方、KLSへ30万株強買いを入れた。PVS、KBC、S55などへも買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ペトロベトナム南部ガス(PGS)・配当(額面比4.5%)、482(B82)・配当(額面比10%)、第4電力建設コンサルティング(TV4)・株式配当(株式割当5対1)