1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、2.13ポイント(0.52%)上昇し、412.51で終えた。売買高・売買代金共に増加した。昨夜のダウ平均が続落したこともあり、伸び幅は低調だったが、続伸した。これまで以上に中小型株の上昇が目に付いた。大型無償増資の噂を否定したサイゴン証券(SSI)はストップ安した。一方ホーチミン市証券(HCM)はストップ高を続けた。海外投資家は買い越しを続けている。
株価:前営業日比で120銘柄が上昇、48銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は下落したものがやや優勢だった。それでも、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)、ビンコム(VIC)、タンタオ工業投資(ITA)、ソンダ工業団地(SJS)、ペトロベトナム運輸(PVT)は4%超上昇した。
一方、SSIがストップ安、リー冷蔵電気(REE)も大幅に下落した。
売買高第1位は960万株弱取引されたサコムバンク(STB)。SSI、PVF、サコム通信ケーブル(SAM)、REEなどがこれに続いた。
バオミン保険(BMI)、ドアンサポート(DXP)、577投資(NBB)、トゥアンアン木材加工(GTA)、第5建設(SC5)などがストップ高した。
こうした中でミィチャウ包装印刷(MCP)、ハノイ郵電建設(HAS)、ニヒエップブリック(NHC)、イメックスファーム(IMP)、サイゴン縫製貿易(GMC)などが大幅に下落した。
海外投資家はSTBに248万株弱の買いを入れた。その他、PVF、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)、FPTなどへも買いを入れた。一方、HAG、SSIへは共に20万株強の売りを入れた。
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは0.16ポイント(0.11%)下落し、142.5で引けた。売買高・売買代金は大きく変わらず、高い水準を維持した。
株価:前営業日比で、142銘柄が上昇し、34銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では下落したものが多かった。ただし下げは小幅なものが多かった。一方、ビナコネックス総公社(VCG)、サハバンク(SHB)、タックバー水力発電(TBC)、ブッソン・ビムソンセメント(BTS・BCC)はいずれも大幅に上昇した。キンバック都市開発(KBC)は変わらずだった。
売買高第1位は500万株弱取引されたACB銀行。第2位はほぼ同レベルだったキムロン証券(KLS)。ベトドゥック鋼管(VGS)、SHBなどがこれに続いた。
SHB以外の金融関連銘柄は下落した。一方、ソンダ・ビナコネックス銘柄を中心とする建設関連銘柄は総じて高かった。鉱産資源・製造も上昇したものが目に付いた。
海外投資家は全体では売り越した。KBCへは21万株強、KLS・バオベト証券(BVS)へは6万株強、ハイフォン証券(HPC)には4万株売りを入れた。一方、SHBへは15万株強買いを入れた。ペトロベトナム技術サービス(PVS)、ハノイミルク(HNM)などへも買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:第2ソンダ(SD2)・配当(額面比6%)、第7ソンダ(SD7)・配当(額面比16%)、ナロイ水力発電(NLC)・配当(額面比20%)