1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、3.28ポイント(0.78%)上昇し、425.03で終えた。売買高・売買代金は共に増加した。第1節で小幅続伸した後には、上値を追う動きも見られた。ただし高値に対する警戒感も根強く、売りが強まった。それでも年初来高値は更新した。海外投資家は取引を縮小させ、僅かに売り越した。
株価:前営業日比で93銘柄が上昇、71銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は高安まちまち。サイゴン証券(SSI)、タンタオ工業投資(ITA)、ビンコム(VIC)、ソンダ工業団地(SJS)、ペトロベトナム運輸(PVT)などはストップ高した。一方、ビナミルク(VNM)、ファーライ火力発電(PPC)、ホアファット(HPG)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)などが下落した。
売買高第1位は660万株弱取引されたサコムバンク(STB)。SSI、ビタコタンカー(VTO)、リー冷蔵電気(REE)、PVTなどが続いた。
デスコン工業建設(DCC)、ミラエ(KMR)、MTガス(MTG)、チベコ飲料(TRI)、南部種苗(NSC)などの中小型株はストップ高した。また、ハティン運輸(HTV)、577投資(NBB)、第4水産(TS4)、バオミン保険(BMI)、ハパコ(HAP)などはストップ安した。
海外投資家はホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)に24万株弱の売りを入れた。その他、PVD、カットロイ(CLC)、PPC、ITAなどへも売りを入れた。一方、HAGへは買いも31万株強入れた。STB、ペトロベトナム化学肥料(DPM)、FPTなどにも買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄・ダナンセメント(DXV)・配当(額面比7%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは1.55ポイント(1.04%)上昇し、150.18で引けた。売買高・売買代金共に増加した。
株価:前営業日比で、107銘柄が上昇し、62銘柄が下落した。
1兆ドン以上ある時価総額上位銘柄は全面高の展開。下落したのは、ACB銀行と、ティエンフォンプラスチック(NTP)程度だった。
売買高が多かったのはキムロン証券(KLS)。590万株弱が取引された。310万株のACBがこれに続いた。ビナコネックス総公社(VCG)、バオベト証券(BVS)、サハバンク(SHB)なども100万株以上取引された。
ストップ高したのは、ビナシン投資石油運輸(VSP)、クアンナム鉱産(MIC)、CMC投資(CMC)、ペトロベトナム南部ガス(VGS)、デオナイ石炭(TDN)、ペトロベトナム保険(PVI)、ハトゥ石炭(THT)、コックサウ石炭(TC6)など。一方ソンダ銘柄には利益確定の売りが入ったものが多かった。
海外投資家は買い越しに転じた。KLSに35株強の買いを入れた。ハイフォン証券(HPC)、第2ソンダ(SD2)、VCGへも買いを入れた。一方、キンバック都市開発(KBC)には27万5,000株の売りを入れた。VCG、SHBへも10万株超の売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ドンアインセラミック(DAC)・配当(額面比15%)、中部電機(CJC)・配当(額面比10%)