1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、13.19ポイント(2.52%)上昇し、537.59で終えた。売買高・売買代金共に減少した。金利支援策による貸付残高が先週一週間で急増したことが発表されたことが手掛かりとされ、4営業日ぶりに反発した。また海外での金価格よりも国内価格が高くなり、政府の介入も指摘され、金市場では警戒感が広がった。こうした金市場から株式相場への資金流入観測も買いを誘う要因となった。
株価:前営業日比で157銘柄が上昇、18銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は全面高の展開だった。下落したのはマッサングループ(MSN)、キンド食品(KDC)程度だった。ビンコム(VIC)、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、ホアファット(HPG)、タンタオ工業投資(ITA)、DIC総公社(DIG)などは4%超上昇した。
商いが大きかったのはサコムバンク(STB)、サイゴン証券(SSI)、エクシムバンク(EIB)などだった。
一方、ハナム鉱産(KSH)、バサ(BAS)、チャウトイコンクリート(BT6)、トゥオンアン植物油(TAC)、バリア・ブンタウ住宅開発(HDC)などは下落した。
海外投資家の売り買いは拮抗した。ペトロベトナム化学肥料(DPM)、ビナミルク(VNM)、ITA、ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)などへ買いを入れた。一方、SSI、総合フォワーディング(GMD)、ナムベト水産(ANV)などへは売りを入れた。
2) ハノイ市場(HNX)
HNXインデックスは5.25ポイント(2.96%)上昇し、182.59で引けた。売買高・売買代金共に増加した。
株価:前営業日比で、137銘柄が上昇、81銘柄が下落した。
1兆ドン以上の時価総額上位銘柄は全面高の展開。ブッソンセメント(BTS)が下落しただけだった。ただ上げ幅は総じて限定的だった。
ビナコネックス総公社(VCG)、キムロン証券(KLS)、ACB銀行、キンバックシティグループ(KBC)、サハバンク(SHB)などの商いが大きかった。
海外投資家は僅かに買い越した。KBCへ大きく買いを入れた。一方、バオベト証券(BVS)、KLSなどへは売りを入れた。