1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、23.72ポイント(4.5%)下落し、503.41で終えた。売買高・売買代金共に増加した。国家中央銀行による対ドル為替介入表明と、金利引き上げを受けて、景気回復への期待が大きく後退、大幅な全面安となった。首相が国営総公社などに外貨売却を要請するとしたコメントも悪材料視された。海外投資家は大きく買い越した。
株価:前営業日比で2銘柄が上昇、183銘柄が下落した。173銘柄がストップ安した。
時価総額上位銘柄はビナミルク(VNM)・ビンコム(VIC)を除いてほぼストップ安。両銘柄も3%弱下げた。
商いが大きかったのはサコムバンク(STB)、エクシムバンク(EIB)、サイゴン証券(SSI)、リー冷蔵電気(REE)など。
サイゴン燃料(SFC)とトランシメックスサイゴン(TMS)が1%弱上昇した。
ただ、上場初日のフンブオン水産(HVG)、タイビン輸出入(TIX)は共に取引基準株価から上昇した。一方同じく初日のバリア火力発電(BTP)は下落した。
海外投資家は買い越した。EIBへは160万株弱買いを入れた。DIC総公社(DIG)、VNM、ファーライ火力発電(PPC)などへも買いを入れた。一方、ベトコムバンク(VCB)、ホーチミン市インフラ投資(CII)、ホアファット(HPG)、ビンチャイン投資建設(BCI)などへは売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:タックバー水力発電(TBC)・配当(額面比7%)、ビンディン鉱産(BMC):配当(額面比10%)
2) ハノイ市場(HNX)
HNXインデックスは10.33ポイント(5.90%)下落し、164.87で引けた。売買高・売買代金共に増加した。
株価:前営業日比で、7銘柄が上昇、227銘柄が下落した。
1兆ドン以上の時価総額上位銘柄は大幅な全面安となった。
ACB銀行、ビナコネックス総公社(VCG)、キンバックシティグループ(KBC)、キムロン証券(KLS)などの商いが大きかった。
初日を迎えたハイフォンセメント包装(BXH)の平均株価は2万100ドン、売買高は6万100株だった。
海外投資家はKBC、ペトロベトナム技術サービス(PVS)などへ買いを入れ、KLS、ペトロベトナム保険(PVI)などへ売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ザイフォン自動車(GGG)・無償増資(株式割当10対1)