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■ホーチミン市場の市況

　10日の株式市場は4日ぶりに反発となり、VN指数は8.02ポイント（1.66％)上昇し、490.91で取引を終えた。売買高は2割弱減少した。

　全213銘柄中165銘柄が上昇、14銘柄が下落、34銘柄が変わらずだった。

　第1節は前日比プラスで始まり、第2節に入っても買いの流れは変わらずじりじりと上値を追う展開となる。一旦今日の高値をつけるとその後は利益確定売りに押され次第に値を消し始める。しかし割安感から下値では買い注文が入り、第3節に入っても買いが続き今日の高値圏で終了した。

　時価総額上位銘柄は、不動産セクターでは、ホーチミン市インフラ投資(CII)は1.32%、キンバックシティーグループ（KBC）は1.79%、ソンダ工業団地・都市投資（SJS）は2.01%、ビンコム(VIC)は1.05％それぞれ上昇し、ホアン・アイン・ザー・ライ（HAG）のみ変わらずだった。銀行セクターでは、ヴィエティンバンク（CTG）は1.83%、サコムバンク（STB）は0.9%、ベトコムバンク（VCB）は2.11%それぞれ上昇し、エクシムバンク（EIB）のみ変わらずだった。その他の金融銘柄では、バオベト保険(BVH)は3.95%、サイゴン証券（SSI）は0.6%、ペトロベトナムファイナンス（PVF）は2.4%それぞれ上昇した。その他では、総合フォワーディング（GMD)は0.67%、ホアファットグループ(HPG)は1.59%、リー冷蔵電気工業(REE)は0.93%、サコム通信ケーブル(SAM)は1.07%、ペトロベトナム科学肥料（DPM）は1.52%、ペトロベトナムドリリング（PVD）は2.75%それぞれ上昇した。食品では、ビナミルク（VNM）がストップ高、マサングループ（MSN）は2.18%下落した。

　その他中小型銘柄では、旧正月前の需要増が期待される製糖会社のビエンホア製糖（BHS）は1.74%、ラムソン製糖（LSS）は3.02%それぞれ上昇した。水産セクターは、ベンチェ水産（ABT）は0.92%、アンザン水産（AGF）は3.69%、ナムベト水産（ANV）は3.45%、ミンフー水産（MPC）は2.74%それぞれ上昇した。ゴムセクターは、ドンフーゴム（DPR）は2.5%、ホアビンゴム（HRC）は3.28%それぞれ上昇した。

　商いが活発だったのは、SSI、VNM、GMD、DPM、STB、KBCだった。

　なお本日配当と有償増資で権利落ちとなったTMT自動車(TMT）は下落した。



■ハノイ市場の市況

　ハノイ市場は4日ぶりに反発となり、2.37ポイント（1.49％）上昇し、160.98で取引を終えた。売買高は3割弱減少した。

　全265銘柄中191銘柄が上昇、36銘柄が下落、38銘柄が変わらずだった。

　ハノイ市場は前日比ほぼ変わらずで寄付くと、値ごろ感から買いが入り始め、利益確定の売りをこなしながら上昇する展開となる。その後も高値圏での揉み合いが続き、底固い買いに支えられつつ今日の高値水準で終了した。

　時価総額上位銘柄は、金融セクターのアジアコマーシャル銀行（ACB）は変わらず、サイゴンハノイ商銀（SHB）は0.47%上昇した。またバオベト証券（BVS）は0.65%、キムロン証券（KLS）は0.63%、ベトナム国家再保険（VNR）は5.39%それぞれ上昇した。ペトロベトナム銘柄は、ペトロベトナム保険（PVI）は0.4%、ペトロベトナム技術サービス(PVS)は1.34%、ペトロベトナム建設(PVX)は2.16%それぞれ上昇した。その他では、ティエンフォン・プラスチック(NTP)は3.17%、サイゴン・クイニョン鉱産(SQC)は1.65%、ビナコネックス(VCG)は0.42%、ビナシン投資石油運輸（VSP）は1.24%それぞれ上昇した。

　中小型株では、ウォールストリート証券(WSS)は0.5%、ヴィエティンバンク証券（CTS）は1.17%、ベトドゥック鋼管（VGS）は0.46%それぞれ上昇した。
　

　商いが活発だったのは、KLS、VCG、VGS、ACB、PVX、BVSだった。

　なお、本日配当権利落ちとなったコンストレクシム・フックフン輸出入建設投資（PHC）、ドンナイ塗料（SDN）は共に変わらずだった。また有償増資で権利落ちとなったサイゴンハノイ証券（SHS）は上昇した。