1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、14.79ポイント(3.59%)上昇し、426.43で終えた。売買高・売買代金共に縮小した。第1節から高く始まった後、続く第2節では上げ幅を更に伸ばした。結局全面高の展開となった。年初来高値も更新した。世界的な株高が好感された形。国内でも、景気回復基調が維持されていることも投資家心理改善の要因。一方で、高値警戒感の高まりを指摘する向きもある。
株価:前営業日比で161銘柄が上昇、8銘柄が下落した。
時価総額最上位銘柄ではほとんどが上昇した。4%超と大幅したものも多かった。一方、ビンパールランド(VPL)、ビンコム(VIC)の2銘柄が下落した。
商いが多かったのは、サコムバンク(STB)とサイゴン証券(SSI)。サコム通信ケーブル(SAM)、ベトナム電気建設(VNE)、タイニンブルボン(SBT)の商いも多かった。
VPLとVIC以外で下落したのは、ドンナイ塗料(SDN)、サイゴン縫製貿易(GMC)、ビンホアン(VHC)、ティエンナム貿易(TNA)、ビナフコ(VFC)、サオタ食品(FMC)の6銘柄。
海外投資家は取引量を縮小させつつ、僅かに買い越した。大きく買いを入れたのは、ペトロベトナム化学肥料(DPM)、FPT、ホアファット(HPC)、ビナミルク(VNM)、ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)など。一方、総合フォワーディング(GMD)、VNM、ペトロベトナムドリリング(PVD)、リー冷蔵電気(REE)などへは売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:南部バッテリー(PAC)・配当(額面比8%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは5.43ポイント(3.77%)上昇し、149.56で引けた。売買高・売買代金共に大きく変わらなかった。
株価:前営業日比で、167銘柄が上昇し8銘柄が下落した。
1兆ドン以上の時価総額上位銘柄は全面高だった。ベトナム国家再保険(VNR)が変わらずだったのみ。ACB銀行はムーディーズの格付け下方修正の可能性が伝えられてから、続伸している。
金融関連銘柄、ビナコネックス総公社(VCG)、ペトロベトナム技術サービス(PVS)、タンロン通信(TLC)、ビナシン投資石油運輸(VSP)などの取引が活発だった。
海外投資家は大きく売り越した。VCGへ94万、キンバック都市開発(KBC)へ31万6,000株弱売りを入れた。一方、PVSへは23万5,000株の買いを入れた。