しかし、HSBCのコメントは急変した。4月7日に作成された、第2四半期向けのレポートでは冒頭で、「投資世界は変わった。アジア市場全体が下落する状態に陥っていると考えている。」と宣言をしている。同時に、殆どのアジア証券市場の2008年末ターゲットも下方修正された。台湾のTWSEインデックスが上昇修正された唯一のインデックスであった(8,200ポイントから9,000ポイントへ)。
ベトナムのVNインデックスも、この全体の下方修正の例外ではなかった。2008年末のターゲットは1,100ポイントから600ポイントへ、2009年末のターゲットは1,300ポイントから750ポイントへと修正された。投資アドバイスされている分野の銘柄は、消費財、通信、インフラと製薬である。
このレポートを更に細かく読むと、第1四半期のレポート作成チームと第2四半期のレポート作成チームは編成的にあまり変化がなかったということがわかる。2月29日のアジア市場についてのレポートの作成チームは、Garry Evans, Steven Sun, Akane Nishizaki, Jacqueline Tse, Vivek MirsaとLeo Liという6名から成っていた。最新レポート(4月7日)を作成したチームはこの6名のうち5名から成っている(Vivek Mirsaという名前だけがない)。
つまり、レポート作成チームの編成は殆ど変わらなかったということである。だとすれば、このチームが観点を変更する主な理由は、何であろうか?それは、市場の変化、ということになるだろう。であるとすれば、HSBCのレポートや研究は、柔軟性が高いということか、あるいは、受身的だということなのだろうか?
(3)に続く
*関連ニュース:
HSBCのレポートは客観的といえるのだろうか?(1)
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