1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、2.28ポイント(0.89%)下落し、252.57で終えた。売買高・売買代金は共に縮小した。世界的な株安の流れを受けて9営業日続落、52週安値も更新した。ただし、心理的な節目である250も2度ほど試されたが、下値が硬かったことでそこから値を戻し、今日の高値で引けた。海外投資家が売り越しを続けているのが気がかり。1月の輸出超過は好材料。
株価:前営業日比で上昇したのは59銘柄、84銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では下落したものが目立った。ビンコム(VIC)、サイゴン証券(SSI)、タンタオ工業団地(ITA)などは4%超下落した。一方、ペトロベトナム化学肥料(DPM)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)などは小幅ながら上昇した。ペトロベトナムファイナンス(PVF)、ファーライ火力発電(PPC)は変わらずだった。
62万株取引されたサコム通信ケーブル(SAM)が今日の市場では売買高第1位。株価もストップ高した。両キンド(KDC・NKD)は連日海外投資家の売りが激しかったこともあり、売買高では上位につけた。ただし共に反発し、NKDはストップ高した。SSIへも海外投資家は大きな売りを入れた。
社長解任、生産再開を承認したバク・トゥェト・コットン(BBT)はストップ高した。トゥオンアン植物油(TAC)、ドアンサポート(DXP)、タンティエンプラスチックパッケージ(TPP)などもストップ高した。
SSI、NKD、KDCに大きく売りを入れた海外投資家は、DPM、PPC、ビナミルク(VNM)などへは買いを入れた。
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは1.07ポイント(1.25%)下落し、84.20で引けた。売買高・売買代金は共に縮小した。
株価:前営業日比で、31銘柄が上昇、94銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は全面安の展開だった。キンバック都市開発(KBC)とベトナム国家再保険(VNR)などが4%超下落した。一方、大型無償増資を発表したビナシン投資石油運輸(VSP)は3.5%程度上昇した。金融関連銘柄は揃って下落、ハイフォン証券(HPC)の株価はキムロン証券(KLS)と同様額面価格を割り込んだ。
VSPは売買高でもACB銀行に次いで多かった。売買高上位銘柄では下落したものが多かったが、ベトドゥック鋼管(VGS)とハトゥ石炭(THT)は小幅上昇した。
海外投資家の取引は僅かなものだった。