1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、8.55ポイント(3.39%)下落し、244.02で終えた。売買高・売買代金は共に増加した。心理的な節目と見られていた250をあっさりと割り込むと、下げ幅を広げた。世界的な金融不安もあり、金融関連銘柄が売られた。ただし割安からから買いが入った銘柄もあった。ファーライ火力発電(PPC)は1月の利益を約950億ドンと発表、海外投資家は買い越したが、株価は小幅下落した。
株価:前営業日比で上昇したのは18銘柄、135銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄はほぼ全面安。4%超下落したものも多かった。上昇したのはキンド食品(KDC)程度。ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)、ハウザン製薬(DHG)、総合フォワーディング(GMD)は変わらずだった。
150万株取引されたサコムバンク(STB)が売買高第1位だった。ベトファンドマネジメント1(VFMVF1)、サコム通信ケーブル(SAM)、サイゴン証券(SSI)などがこれに続いた。売買高上位銘柄では、KDC以外にはVFMVF1が1%台の下落に留まったが、それ以外はストップ安或いはそれ近くまで下げたものが多かった。
こうした中で、バク・トゥェト・コットン(BBT)がストップ高を続けた。ノースキンド(NKD)、ビエンホア製糖(BHS)、タンダイフンプラスチック(TPC)、トゥオンアン植物油(TAC)、プルデンシャルバランスファンド(PRUBF1)なども大幅に上昇した。
海外投資家はKDC、ビナミルク(VNM)、VSHなどへ大きく売りを入れた。一方、PPCへは12万株弱の買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ホーチミン市インフラ投資・CII・現金配当(額面比9%)、ホーチミン市金属・HMC・現金配当(額面比4%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは3.94ポイント(4.68%)下落し、80.26で引けた。売買高・売買代金は共に増加した。
株価:前営業日比で、25銘柄が上昇、114銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は全面安の展開だった。キンバック都市開発(KBC)、ブッソンセメント(BTS)、ペトロベトナム技術サービス(PVS)、バオベト証券(BVS)などが大幅に下落した。一方、ビナシン投資石油運輸(VSP)と、ビナコネックス高級タイル(VCS)が上昇した。特にVSPはストップ高した。ベトナム国家再保険(VNR)は取引なし、タックバー水力発電(TBC)は変わらずだった。
売買高が最も多かったのはACB銀行。キムロン証券(KLS)、太平洋横断(PAN)、ビナコネックス総公社(VCG)などがこれに続いた。証券銘柄はいずれも商いを伴って大幅に下落した。
VSP以外では、第19ソンダ(SJM)、クアンナム鉱産技術(MIC)、タンロンビグラセラタイル(TLT)の上昇が目についた。
※株価調整のあった銘柄:ベオ山石炭・NBC・現金配当(額面比18%)