1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、5.03ポイント(1.75%)下落し、282.38で終えた。売買高・売買代金は共大幅に縮小した。第1節から利益確定の売りが優勢。第2節では一時先週終値付近まで値を戻したが、直ぐに再び下げた。海外投資家は取引量を縮小させつつ、買い越しを続けた。外部環境が悪化すれば、調整が続く可能性も。
株価:前営業日比で上昇したのは46銘柄、105銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は概ね下落した。ペトロベトナム化学肥料(DPM)、FPT、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)、ペトロベトナム運輸(PVT)、フーニュアンジュエリー(PNJ)は4%超下落した。一方、ビンコム(VIC)とタンタオ工業投資(ITA)は4%超上昇した。サイゴン証券(SSI)と総合フォワーディング(GMD)は変わらずだった。
サコムバンク(STB)は230万株強取引された。SSI、ITA、リー冷蔵電気(REE)、FPTなどがこれに続いた。STBは海外投資家から11万株強の買いが入ったが、株価は下落した。
海外投資家はSSIに43万株強買いを入れた。REE、ファーライ火力発電(PPC)、DPMへも大きく買いを入れた。一方、ITAへは36万株売りを入れた。ビンチャイン建設投資(BCI)、ナムベト水産(ANV)へも売りを入れた。
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは1.22ポイント(1.24%)下落し、97.35で引けた。売買高・売買代金共大幅に縮小した。
株価:前営業日比で、32銘柄が上昇、107銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は全面安の展開。上昇したのは、キンバック都市開発(KBC)とビナシン投資石油運輸(VSP)が4%超と大幅上昇した程度だった。
200万株取引されたACB銀行も4.3%下落した。証券3銘柄はいずれも活発に取引された。ハイフォン証券(HPC)のみ変わらず、残る2銘柄は下落した。
海外投資家は僅かながら買い越した。ただし大きく売りを入れたのはKBCのみ。一方売りもBVSへ大きく入れた程度だった。
※株価調整のあった銘柄:ハイフォンセメント運輸(HCT)・配当(額面比10%)