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TPP加盟によるベトナムのメリット・デメリット 完全無料ニュース

[2015/10/15 14:39 JST更新]

*関連記事:

>> TPP関税撤廃リスト公表、輸入品目の65.8%で即時撤廃



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環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉が5日、大筋合意に達した。ベトナムは、TPP加盟により最も大きな利益を享受できる国の一つと評価されている。

以下に、TPP加盟でベトナムが得る10のメリットと6のデメリットを挙げる。

<メリット>

1.ベトナムの縫製品輸出額全体に占める対TPP加盟国輸出額の割合が70%となり、市場シェアが2倍に拡大する。2025年における縫製品の対米輸出額は550億USD(約6兆6000億円)に達する見通し。

2.米国への縫製品輸出税(現行17.5%)が撤廃される。

3.皮革・靴輸入税(現行3.5~57.4%)が撤廃される。

4. 2025年までの国内総生産(GDP)を+357億USD(約4兆2800億円、+10.5%相当)押し上げる可能性がある。

5.2025年までの輸出額が+679億USD(約8億1500億円、+28.84%相当)押し上げられる。

6.木製品や水産物などの主要品目輸出が拡大するチャンスがある。

7.2025年までに縫製業界で600万人の雇用が創出される。

8.TPP加盟国の投資環境が自由化される。

9.ビジネス環境の競争が熾烈化することにより、消費者が低価格且つ高品質なサービスを享受できる。

10.サービス業(金融サービスを含む)を手掛けるTPP加盟国の企業に対して有利な条件が整う。

<デメリット>

1.貿易の技術的障壁がある。

2.関税撤廃により国の歳入が縮小する可能性がある。

3.輸入品との競争により、国内市場におけるシェア喪失のリスクが高まる。

4.TPPの知的財産権保護に関する規定が世界貿易機関(WTO)よりも厳しい。

5.国際労働法に沿って基本的な労働者の権利を順守しなければならない。

6.国際基準を満たす法令整備の要求が高まる。


  
  
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