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2008年のベトナムの実質GDP成長率は6.23%と3年ぶりに8%台を、6年ぶりに7%台をきる水準まで落ち込みました。
業種別に見てみると、特に建設業などの不動産関連業界の落ち込みが大きく、鉱工業・建設業(第2次産業)の成長率は2007年の前年比10.6%から6.33%まで落ち込んでいます。
ベトナムの不動産市場は、2006年から株価高騰によって誕生した「株長者」が得た資金と、海外企業による投資資金(海外企業は、直接ベトナムの不動産に投資できませんが、地場企業を通じて大規模な開発が多数行われました)の流入に伴い活性化、不動産価格は急騰しました。しかし、不動産ブームは2007年末~2008年初にピークをつけ、インフレや貿易赤字、世界景気後退など台頭してくると急速に縮小。さらに原油、資源高による建築資材高騰が減退させ、住宅の新規着工件数も大きく落ち込みました。
● 2000~2008年の実績GDP成長率(%)
● 2008年の実績GDP成長率(%)の詳細
2000~2008年の名目GDPの推移を見てみると、農林水産業(第1次産業)から徐々に鉱工業・建設業(第2次産業)にウェートが移行していることが伺えます。
● 2000~2008年の名目GDP(十億VND)と産業別割合
また、投資セクター別の状況を見てみますと、2000年には総投資の約60%を占めていた国営セクターの割合が2008年には30%を切る一方、民間セクターが22%から41%RP急拡大、セクター別で初めて最大のシェアを占めるまでに至りました。
外資セクターは1995年の第1次ベトナム投資ブームの時は全体の30%を占めていましたが、1997年のアジア通貨危機の影響で1998年以降は10%台と低迷。しかし、2007年に約25%。2008年に約30%急激に拡大。これは2007年以降、外国資本がベトナムに急速に流入してきた事を示しています。
● 2000~2008年の総投資セクター別割合
2009年の見通しについてですが、ベトナム政府は2009年に実施GDP成長率の目標値を6.5%としています。これは2008年をやや上回る水準です。しかし、通常、政府は前年末時点では常に高めの数値を翌年の目標値として掲げる傾向があるため、実際には5%台まで低下する可能性も予想されます。
世界的な景気後退の影響が大きいと思われる2009年に上記の政府目標を達成するためには、ベトナム経済に大きな影響をもつ輸出、外国直接投資(FDI)、海外同胞からの送金、政府開発援助(ODA)をどれだけ維持できるかということが鍵になるものと思われます。
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