
2日のベトナム株式市場は、主要2指数がそろって続落した。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前営業日比▲11.59ポイント(▲0.66%)安の1737.71ポイントと5営業日連続で下落した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも同▲1.91ポイント(▲0.71%)安の266.75ポイントと2営業日連続で下落した。
前場は寄り付き後に一時1728ポイント台まで下落し、後場序盤に前日終値を超えてプラス圏へ浮上する場面もあったが、終盤にかけて売り圧力が強まり反落して引けた。HSXの売買代金は同+24.9%増の19兆1761億VND(約1160億円)、HNXの売買代金は同▲10.2%減の5869億VND(約35.6億円)となった。
PNJが過去最大の売買高でストップ安、海外勢が大幅売り越し
個別銘柄では、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]が前日比▲6.87%安の2万3050VND(約140円)と5営業日連続でストップ安を記録した。同銘柄の売買高は7610万株、売買代金は1兆7730億VND(約108億円)に達し、上場以来過去最高を更新した。ザラ場では一時2万5450VND(+2.80%)まで買われる場面もあったが、海外投資家からの強い売り圧力に押されストップ安で引けた。
海外投資家は全市場で3兆2760億VND(約200億円)の売り越しとなり、前日の買い越しから大幅な売り越しへ転じた。HDバンク[HDB](+1.61%)も海外勢から9620億VND(約58億円)売り越された。
銀行や石油株安が下押し、VICが単独で指数を下支え
セクター別では、金融・エネルギー関連を中心に売りが広がった。銀行株は23銘柄が下落し、LPバンク[LPB](▲4.29%)やテクコムバンク[TCB](▲2.27%)、サコムバンク[STB](▲2.70%)などが売られた。
石油・ガス株も軟調で、ペトロベトナムガス[GAS](▲3.90%)やペトロベトナム製油石化[BSR](▲2.87%)が下落した。証券株もVPバンク証券[VPX](▲4.91%)やベトキャップ証券[VCI](▲4.36%)をはじめ全面安となった。
一方、ビングループ[VIC]が+1.82%高の22万4000VND(約1360円)と上昇し、1銘柄で指数を約6.4ポイント押し上げて下値を支えた。水産株のナムベト水産[ANV](+6.92%)はストップ高となった。
HNXではクオックザン(国民)銀行[NVB](+9.49%)がストップ高を記録した。
下値支持帯を試す展開と市場見通し
テクニカル面では、VNインデックスが8月安値圏である1715~1750ポイントの下値支持帯を試す展開が続いている。短期的には買い手控えや海外勢の売り越し、10~12月に控える約81兆6000億VND(約4900億円)規模の社債償還リスク、原油価格や金利動向が上値を抑える懸念要素となる。
一方で、FTSE Russellの新興国市場への格上げに伴う中長期的な海外パッシブ資金(約50億~60億USD=約7900億~9500億円)の流入期待に加え、国家証券委員会(SSC)が進める中央清算機関(CCP)導入や市場現代化といった構造改革が下値を支える材料として意識されている。
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