地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社で住宅開発最大手のビンホームズ[VHM](Vinhomes)はこのほど、シンガポールの不動産会社キャピタランド(CapitaLand)傘下のキャピタランド・デベロップメント(CapitaLand Development=CLD)との間で、不動産分野に関する提携覚書を締結した。
双方は長期的かつ持続可能なパートナーシップの構築を目指し、ベトナム国内外における新たな事業展開を進めていく方針だ。
VHMは全国で30か所以上の都市開発プロジェクトを運営している。一方、CLDはアジア地域全体での資産運用およびプロジェクト開発に強みを持つ。今回の提携を受け、CLDは今後5年間でベトナム市場への投資規模を倍増させる計画を示している。
両社はこれまでに、ハノイ市の「ビンホームズ・スマートシティ(Vinhomes Smart City)」内の分譲マンション「ルミ・ハノイ(Lumi Hanoi)」や、「ビンホームズ・オーシャンパーク(Vinhomes Ocean Park)」内の分譲マンション「ザ・セニーク・ハノイ(The Senique Hanoi)」などのプロジェクトで協業した。
今後は北部紅河デルタ地方フンイエン省の「ビンホームズ・オーシャンパーク3(Vinhomes Ocean Park 3)」内の低層住宅プロジェクト「ザ・フルトン(The Fullton)」の開発を予定している。これにより、CLDのベトナムにおける住宅開発は累計で19件・1万9000戸超となる見通しだ。