地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)のファム・ニャット・ブオン会長が設立したインフラ投資会社であるビンスピード(VinSpeed)は、ハノイ市と東北部地方クアンニン省を結ぶ高速鉄道の建設計画を政府に提案した。
 投資総額は約138兆9300億VND(約8100億円)で、最高時速360kmの旅客専用鉄道を想定している。
 同高速鉄道は総延長約120.4kmで、ハノイ市、北部紅河デルタ地方バクニン省、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、クアンニン省の4省・市を通過する。
 起点はハノイ市ドンアイン村の国家展示センター(コーロア駅)で、終点はクアンニン省トゥアンチャウ街区のハロン駅となる。途中には、ザービン国際空港と接続するバクニン省のザービン駅や、クアンニン省のイエントゥー駅を設ける計画だ。
 計画では、2025年内に投資方針と事業の承認を取得し、2026年7~9月までに用地の取得や補償を完了する。その後、2025年10~12月から2027年10~12月にかけて建設工事を進め、2027年10~12月に試運転を行い、2028年1~3月期に商業運行を開始する見通しだ。
 ビンスピードによると、ハノイ市とクアンニン省は北部紅河デルタ地方と東北部地方の主要経済拠点だが、現在は道路交通への依存度が高く、既存の鉄道は老朽化しており、貨物輸送が中心で旅客輸送の需要に十分応えられていないという。このため、同社は新たに高速鉄道を整備し、移動時間の短縮と地域経済の活性化を目指す方針だ。


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