ベトナム現地から生の情報を毎日発信！
ベトナム企業、経済ニュースの「ベトナム株・経済情報」

　1月9日にハノイ証券取引所に上場した第9.06ソンダ[銘柄コード：S96]は、建設、不動産、そして資産運用での経営の優位性を評価されている。下記はS96のディン・ゴック・アイン社長へのインタービューである。

質問)　S96が今の時点で上場するのはなぜでしょうか？

アイン社長)　株式市場は多くの人の関心を集めているため、上場することによって資金調達を安易にすることができるからです。

質問)　建設を主要事業内容として活動を展開してきましたが、最近資産運用に相当な力を入れられていると思います。S96の資産運用事業についてお話し頂けますか？

アイン社長)　我々は民間施設、工業施設、水力発電所、灌漑、交通施設、35KVまでの電線システムや変電所の建設、建設設計のコンサルティング、、インフラ投資、不動産販売、運搬サービス、木材家具生産などの分野で活動していますが、資産運用も大切であると考えています。我々は現在第9ソンダ株式会社[銘柄コード：SD9]、タンビエンゴム社(Cong ty cao su Tan Bien)、タインホア・ソンダ・スミ社(Cong ty Sumi Song Da Thanh Hoa)などの強力な企業や、数件の鉱産開拓プロジェクトに資金投入を行っています。S96の2008年度利益はおよそ800億ドン(約5億4,790万円)、EPSはおよそ1万ドンと予想されています。

質問)　2007年度業績は良好であったと理解してよいのでしょうか。

アイン社長)　資本金250億ドン(約1億7,120万円)に対して、利益はおよそ80億ドン(約5,480万円)です。現在、多くのプロジェクトを展開しているため、上場後250億ドンから800億ドン(約5億4,790万円)へ増資することを計画しています。S96はラオカイ省にある第2ナムサイノイ水力発電所(7MW、投資総額：1,300億ドン、約8億9,040万円)の投資主であり、建設終了後、直接管理・運営・電力の販売を実施します。また、ハタイ省ダンフオン区にある道路建設を落札しました。施行期間は400日間と予定されていますが、同地で高級コンドミニアム及び別荘タイプの住宅を含む100ヘクタールの新都市を建設します。また、ホーチミン市における不動産プロジェクトの契約締結の準備を行っています。第2スパン水力発電所やナムガン水力発電所、第4セサン水力発電所、カマウ省にある工業団地、クアンニン省の9階建て公安のフオンチャム旅館、タイグエン省の上下水道システムの建設、クアンニン省の変電所・電線システム、ザライ省のヤムラ水力発電所、ハドン市の220KVの変電所などの建設も行っています。