格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)とカザフスタンの航空会社であるカザク・エア(Qazaq Air)は、カザフスタンの首都アスタナで6日に開催されたカザフスタン・ベトナムビジネスフォーラムで、戦略的パートナーシップを締結し、新たな航空会社「ベトジェット・カザフスタン(Vietjet Qazaqstan)」の設立を発表した。
ビジネスフォーラムには、カザフスタンを公式訪問しているトー・ラム書記長も出席した。
今回の提携により、VJC子会社のアビエーション・ホールディングス(Aviation Holdings)は、カザク・エアの株式を取得し、カザフスタン市場に本格的に参入する。
これは、両国間の航空・経済・文化分野における連携強化の一環として位置づけられ、中央アジアにおける航空ネットワークの新たな展開が期待されている。
新会社のベトジェット・カザフスタンは、ベトナムと東南アジア、さらには国際的な主要空港を結ぶ戦略的ネットワークの構築を目指す。カザフスタン国内外の需要に対応することで、観光・貿易・物流の促進、地域経済の活性化、雇用創出への貢献が見込まれている。
また、新会社は米ボーイング社(Boeing)との間で、ボーイングB737型機に関する包括的な技術支援契約を締結した。これにより、ソフトウェア提供、部品供給、パイロット・エンジニアの訓練、機体の整備・アップグレードなど、運航の安全性と効率性を支える広範な支援を受ける。
将来的には、ボーイングB737型機を少なくとも20機導入し、国内線と国際線のネットワークの拡大を図る。さらに、VJCの支援のもと、先進的な運航モデル、デジタル管理体制、人材育成プログラムの導入が計画されている。