不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、電動バイク事業を海外市場へ拡大する計画を発表した。
重点5市場は、◇フィリピン、◇インドネシア、◇インド、◇タイ、◇マレーシアの5か国で、2026年内の展開を予定している。いずれも都市部の移動需要が大きく、交通の電動化が進む有望市場となっている。
製品面では、バッテリー交換式の◇「フラッツ(Flazz)」、◇「エボ(Evo)」、◇「フェリスII(Feliz II)」、◇「バイパー(Viper)」に加え、新モデルの投入も計画している。各国の使用環境や移動習慣に合わせて仕様を最適化する。
販売網については、2027年までに数百か所の販売拠点を構築する方針だ。正規ディーラー、サービス施設、金融サービス、エネルギーインフラを組み合わせた柔軟なモデルを採用し、V-GREENグローバル充電スタンド開発会社(V-GREEN)と連携して充電・バッテリー交換網を整備する。
第一弾の展開先となるフィリピンでは、ルソン島とミンダナオ島で5社の大手ディーラーと提携し、販売・サービス網を整備する。電動バイクに加え、EVの展開も計画しており、ビンファスト製EV・電動バイクを利用したレンタカー・タクシー会社で配車サービス「サインSM(Xanh SM)」を展開するグリーンGSM(Green GSM)およびV-GREENとの連携を通じ、グリーンモビリティのエコシステム構築と地域の電動化を加速させる考えだ。
同社が海外展開を進める背景には、国内市場での確かな実績がある。2025年における同社の電動バイク販売台数は40万6453台に達し、国内シェア首位を獲得した。10車種以上のラインアップと充電・バッテリー交換の両立が普及を後押ししている。なお、同社は最近、2026年に向けて電動バイクを普及・高級・スポーツの3系列に再編し、高級・スポーツ系を中心に新モデル7車種を投入すると発表した。


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