
4月2日のベトナム株式市場は、中東地域の地政学的緊張と世界的な原油価格の高騰を背景に、調整圧力に直面した。VNインデックスは1700ポイントの大台を割り込んで引けた。一方で、一部の大型株や肥料セクターには資金が流入し、相場を下支えした。海外投資家は16営業日ぶりに買い越しへと転じたが、特定銘柄への突発的な取引を除くと実態は売り越しだった。
市場全体の動向
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前日比▲8.11ポイント(▲0.48%)下落し、1694.82ポイントで取引を終えた。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも前日比▲1.1ポイント(▲0.44%)下落し、250.36ポイントとなった。売買代金は、HSXが27兆3915億VND(約1700億円)、HNXが1兆2413億VND(約75億円)となり、前日から減少して低水準にとどまった。下落トレンドへの懸念から、投資家の間で新規の買いを控える動きが目立った。
セクター別・大型株の動向
セクター別に見ると、多くの業種で下落が目立った。特に銀行株は強い売り圧力に晒され、サイゴンハノイ銀行[SHB]が▲2.30%、VPバンク[VPB]が▲2.05%と大きく下落した。証券株や不動産株も全般的に軟調に推移した。
しかしその中で、現金および株式による大規模な配当計画を発表したビンホームズ[VHM]が+6.99%と2営業日連続のストップ高を記録し、市場の注目を集めた。また、原油高の恩恵を見込んだ肥料セクターにも買いが入り、ドゥックザン化学[DGC]が+6.93%のストップ高となったほか、ペトロベトナム化学肥料[DPM]が+2.08%、南部基礎化学品[CSV]が+4.43%と堅調に推移した。大型株では、ホアファットグループ[HPG]が+0.74%と上昇を維持した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は両市場全体で約3兆1000億VND(約187億円)の買い越しとなり、15営業日連続の売り越しから一転した。HSXではビンパール[VPL]に対して約3兆9000億VND(約235億円)の大規模な買い越しが見られたが、この突発的な取引を除外すると、実質的には約8000億VND(約48億円)の売り越しだった。ビンホームズ[VHM]や軍隊銀行[MBB]などで強い売り越しが記録された。
今後の見通しとしては、地政学的リスクや原油価格の動向など、外部環境の不確実性が引き続きベトナム株式市場の重しとなる可能性があり、当面はボラティリティの高い展開が予想される。


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