国際通貨基金(IMF)は、ベトナムの2026年の国内総生産(GDP)成長率予測を前回予測から+0.4%pt引き上げ、+7.5%とした。これは東南アジア諸国連合(ASEAN)域内で最も高い水準だ。
IT製品などのテクノロジー関連輸出が予想を上回って好調なことに加え、国内需要が堅調に推移していることが上方修正の要因となっている。
ベトナムの成長率は、マレーシア(+4.7%)やインドネシア(+5.0%)といった周辺国を大きく上回る見通しだ。世界的な人工知能(AI)の普及に伴うIT分野への投資や貿易の活性化が、ベトナム経済の追い風となっている。一方で、中東での地政学的緊張によるインフレ圧力や世界経済の減速など、依然として多くの不透明要因も指摘されている。
なお、IMFはこれに先立つ予測で、中東紛争によるエネルギー価格上昇などを理由に、2026年のインフレ率が+5.0%を超える可能性があると警告していた。ベトナム国家銀行(中央銀行)も物価上昇への警戒を強めており、高い経済成長とマクロ経済の安定をいかに両立させるかが今後の大きな課題となる。


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