ハパコ[銘柄コード:HAP]ブ・ズオン・ヒエン会長によれば、今年末にハイフォン市ディンブ工業団地で生産高100万トン/年の石油精製工場の建設が着工される。投資総額は1億5,000万ドル(約183億円)、この内、設備購入、インフラ建設に対してドイツのザクセン州銀行による融資が85%(1億2,800万ドル相当)、残り15%(2,200万ドル相当)はIPEM NVグループ及びハパコによって出資される。
これは株主総会を通過した2007年度増資案(新株発行による600億ドンから2,400億ドン(約18億1,820万円)への増資)によって調達された資本を使用する1案である。資本剰余金は、この他、ハパコ郵便印刷株式会社設立への出資、ハイフォン市及びイエンバイ省での商業センター及び賃貸オフィスの建設、イエンバイ市でのタクシー企業の設立、ハイフォン証券[銘柄コード:HPC]の2,000億ドン(約15億1,500万円)へ増資、ハイハ紙製会社での生産高2,000トン/年の第2パルプ生産ラインの敷設、生産高2万8,000トン/年の第2クラフト紙生産ラインの導入、ハイフォン市で生産高5万トン/年のクラフト紙生産ライン完成などの案件に向けられる予定。
HAPの上半期利益は、年間計画の220億ドン(約1億6,700万円)を超え、250億ドン(約1億8,900万円)に達する好業績だったため、同社の資本調達は順調に行われている。生産高1万5,000トン/年のDIPパルプ工場、ハパコビル、ハイフォン市での1,000ヘクタールのハパコ工業団地の建設案などの新案件も、これまでのところ順調である。