第4水産[銘柄コード:TS4]では、ベトナム西南部ドンタップ省に水産物加工工場(投資額:900億ドン、約6億8,100万円、生産高:1万トン/年)を建設し、2008年9月に稼動する予定である。2006年4月にはキエンザン省で輸出向けの水産物加工工場が稼動している。その工場が完成する以前は、輸出売上高は500万ドルだったが、現在の輸出売上高は1,200万ドルに達しており、ドンタップにある工場の建設が完了すれば、輸出売上高は4,000万ドルに達すると予測されている。
水産物の加工・販売・輸出を主な事業としているTS4社は、養殖場建設・生産拡大・輸出市場拡大ばかりではなく、ホーチミン市にある中流向けのコンドミニアムの建設プロジェクトにも進出する。コンドミニアムには200部屋あり、投資総額は1,550億ドン(11億7,400万円)で、2007年8月に着工する予定である。営業開始後2年間で、このプロジェクトから生まれる利益は400億ドン(約3億300万円)に上ると推定されている。建設完了後、1,200平米は売却せず、他の会社と金融分野での合弁会社を作る予定である。
一方、ベトナム水産業で問題とされる抗生物質の使用については、これまでのところ、抗生物質が発見されて返却されたケースもなく、心配はしていないという。TS4では日本に対しての輸出が30%を占めており、理想的な輸出先となっており、信頼関係が築かれていることを強調した。
TS4社は今後、ドンタップ省の魚粉生産工場及び輸出向けの水産加工工場に原材料を供給するための養殖場(50ヘクタール)の建設に投資する予定である。