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製菓関連銘柄は買い時か?(1) 完全無料ニュース

[2007/08/31 21:27 JST更新]

 旧正月と同様、中秋節も製菓企業の売り出しシーズンとなる。シーズン商品であるにもかかわらず、中秋月餅の売上高はビビカ(銘柄コード:BBC)、ノースキンド(銘柄コード:NKD)とキンド(銘柄コード:KDC)の業績の少なくない割合を占めている。

ファンダメンタルズ分析

 ホーチミン証券取引所へ上場した最初の10社のうちの1社であるBBCは、市場の変動を経験した。2004年に税務についての手違いが起こった後、同社は人事改革を行い、また高級栄養商品市場向けの新商品の開発を強化した。
 BBCの業績はかなり成長している。2006年度の売上高は3,410億ドンに達し、前年比20%増、利益が190億ドン、前年比で56%増加した。新株発行を行ったにもかかわらず、EPSが34%増加し2,955ドンに達した。また収益性についての諸指数も若干増加した。
 ビンズオン省にある工場とハノイにある工場を拡大するために、900万株の新規発行を計画しているBBCは、成長段階に入っていると言える。2006年末より、BBCは栄養食品、ミルク、ジュースなどの市場へ参入している。
 BBCのキャンデー類は市場のかなり大きなシェアを占めているが、菓子類については“キンド兄弟”の方がやや優勢だろう。現在キンドはベトナムの菓子・キャンデー市場の大部分のシェアを占めており、売価はいつも競争相手より高い。キンドグループの強みは全国で流通業者200社、小売販売店6万5,000店とパートナー関係にあり、スーパーとベーカリーを含む流通システムの規模が非常に大きいということだ。2005年4月より進めているフランチャイズ契約が、今後ベーカリーシステムを急速発展させる見込みである。
 2006年度、KDCの売上高は9,980億ドンに達し、前年比25%増、利益が1,700億ドンに達し前年比80%増、EPSが6,048ドンに達した。一方NKDの売上高は4,190億ドンに達し、前年比18%増、利益が505億ドンに達し前年比49%増、特にEPSがかなり大きく7,231ドンに達した。また、キンド兄弟の収益性指標もかなり高かった。NKDのROEは28%、KDCのROEは29%に達した。国内市場を占有しているのみでなく、キンドは世界の23カ国(そのうち最大な市場はアメリカ)へ菓子・キャンデー商品を輸出している。こうした背景から、キンドは海外証券市場への上場を目指している。また財務能力を向上させ管理組織を有効に活用するため、ノースキンドとキンドが合併することは重要な一歩となる。
 全般的に、ファンダメンタルズ指数は投資家にとって新しいことではなく、大部分が株価に反映されている。製菓関連銘柄は海外投資家に高く評価されている。現在、海外投資家はBBCの資本の27%、KDCの39%とNKDの40%を保有しているのだ。
 経営者の予想によると、今年の中秋月餅の需要は8,000~8,500トンに達し(約2兆ドン)、前年比30%増加するとのことだ。この大きなチャンスに対して、BBCもキンドも市場へ商品を適時に供給するため、広告・宣伝計画を既に立てている。中秋月餅の売上高はBBCの総売上高の7%、キンドの総売上高では15%を占める。製菓メーカーにとっての中秋節の重要性を表しているといえるだろう。

(2)に続く


  
  
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