サイゴン証券(銘柄コード:SSI)のホーチミン証券取引所への鞍替えが投資業界のホットな話題になっている。以前の数銘柄が鞍替えの際に株価下落の憂き目に遭ったような心配は取り除かれ、その代わりに利益を最大化させるためにSSI株へ投資するという動きが現われている。
実際に、SSIの前期8ヶ月の利益が8,050億ドン(約58億7,500万円)に達したというニュースと、鞍替え上場の時期が発表された後、SSI株の買注文が急増した。これまでホーチミン証取の上場銘柄にだけ投資していた投資家もハノイ証取のSSI株を買った。証券業、そして成長率の高い企業を代表しているこの銘柄の魅力が幾分かでも理解されたのだとも言えるだろう。
利益が大きく、増資案と株式分割以外にも(中長期を目指す投資家を惹き付ける要素)、SSIの鞍替えは、短期保有の投資家を"スイングしてみようか"という気をさせたようだ。ホーチミン証取への上場初日のSSIの値幅制限は20%であり、短期に大きな利益を儲ける可能性も見込めるわけである。ある証券会社の社長は、「SSIは流動性が高く1日平均売買高が50万~100万株に達する銘柄なので、株価操作とか投機が成果を上げるのは難しいといえるでしょう。一方でスイングトレーダーの参加がこの銘柄の株価をより大きく押し上げる要素となるかもしれません。」と語った。
雑誌「証券投資」の調べによると、多くの投資家はペトロベトナム総合サービス(銘柄コード:PET)、ビンコム(銘柄コード:VIC)、第6.06ソンダ(銘柄コード:SSS)、バリア・ブンタウ住宅開発(銘柄コード:HDC)等の新規上場銘柄の株価急騰に基づき、SSIの株価もホーチミン証取へ上場の際に大きく上昇すると信じているという。財務指数を比較すれば、SSIのEPSとPERは、前出の銘柄より良いこともある。10月10日の時点で、SSIの2007年度EPSは8,700ドンであり、PERは29である。このEPSは売買高が2~3倍増加し、SSIが大きな取引手数料収入を得た第3四半期の利益を含んではいない。もし第3四半期の利益も含めるとすれば、SSIのPERはかなり大きく低下するだろう。
先週SSIの株価は、24万5,000ドンレベルを巡って変動していたわけであり、その時点では多くのスイングトレーダーを喜ばせることはなかったが、ハノイ証取での最終の5営業日(ホーチミン証取への上場初日の参照株価を確定する期間)の結果は、殆どの投資家を満足させたと言えるだろう。最終取引日に近づけば近づくほどSSIの株価と売買高は上昇した。これは、新しい環境でSSIの株価が大きく上昇するための良い兆候だったと言えるだろう。
更に、経験豊富な一部の投資家によると、現在市場では多くの投資家がSSI株の将来について予測しているという。SSIはシンガポール証券市場への上場を目指しているが、このことはベトナム証券業界でのナンバーワン企業による戦略的な第一歩であると言えよう。そのため SSIの株価がホーチミン証取への鞍替え上場の前に大きく上昇してしまえば、次に上昇する可能性は制限されてしまうだろう。SSIの責任者とSSI株を持っている株主はそうなることを望んではいない。ホーチミン証取へ上場した後に、株価が上昇すれば、外国の証券市場へ上場する時の良い前例となり、投資を促進する心理状態が生まれるはずである。
もちろんSSIの株価が上昇するかどうかということは、ホーチミン証取へ上場する時点での市場要素と投資家の心理が大きく関係する。一ついえることは、ホーチミン証取へ上場する前、この銘柄は10営業日の取引を中止するということだ。これはスイングトレーダーを初め、多くの投資家にとって悩ましい問題である。EPS証券で口座を開設した投資家のザップ氏は、「もしSSI株へ投資すると半月程度取引ができなくなってしまう。その期間に他の銘柄なら2~3回ほどスイングすることができるのに、だ。だから私はSSIがホーチミン証取へ上場した後に購入するつもりだ。」と語った。
ということは、株式投資から得られる利益を最大化させるため、投資家は鞍替え銘柄への投資についていろいろ考察し、タイミングという要素に特別な関心を払っていると言える。現在、市場ではホーチミン証取への鞍替え上場はブームとなりつつある。多くの投資家はホーチミン証取へ鞍替えすることは株の流動性を高めるばかりでなく、企業業績の好調さが正しく評価されると考えているので、鞍替え銘柄には特別な関心を持っている。鞍替え企業の大部分は効果的な経営を行い、現実的な増資計画を立てている。SSIの次はミンフー水産(銘柄コード:MPC)だろうか。


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