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キリンホールディングス(東京都中央区)は10日、国際食品[IFS]の発行済株式総数の57.25％(2011年1月31日現在の株式数に基づく)を保有するマレーシアのトレード・オーシャン・ホールディングス社(TOH社)およびIFS社の知的財産権管理会社であるマレーシアのワンダーファーム社(WBC)の両社のパン家(創業家)からの全発行済株式取得に伴う手続きを完了したと、同日発表した。この投資によりキリンホールディングスのアジア・オセアニアでの国際総合飲料グループ戦略をさらに展開させていく。

キリンホールディングスは、IFSの親会社であるTOH社の発行済全株式取得を通じて、IFS発行済株式総数の57.25％を取得するとともに、IFSの使用する知的財産権についても、その管理会社であるWBC社発行済全株式を買い受けることにより取得した。　

IFSは、ベトナムの主要な小売形態である伝統的小売業を中心に、ベトナム全土で11万店以上の強力な流通ネットワークを有し、果実飲料や茶系飲料など複数のブランドを展開している同国有数の飲料会社。近年ベトナムの清涼飲料市場は、人口増加、経済成長のもと急速に拡大しており、今後も大きな成長が見込まれている。

キリンホールディングスは、長期経営構想KV2015で、アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指すことを目標として掲げており、同地域において収益性を重視した事業戦略を推進している。今回の株式取得により、流通ネットワークや製造設備の活用など、ベトナムにおける飲料事業基盤強化を図るとともに、今後グループシナジー創出を加速し、さらなる成長を目指す。