ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)と豪カンタス航空(Qantas Airways)はこのほど、格安航空会社(LCC)ジェットスター・パシフィック(Jetstar Pacific Airways=JPA)のブランド名を「パシフィック航空(Pacific Airlines)」に改称し、ブランドロゴを刷新することで合意した。現在は関連当局の承認を待っている段階だ。
また、JPAはHVNとの航空券予約の連携を目的として、予約システムをJPAが使用するNavitaireからHVNの使用するSabreに変更し、共通化する予定。
JPAの株主構成はHVNが70%、カンタス航空が30%となっている。カンタス航空はHVNに対し、JPAの持ち株全ての無償譲渡について交渉を行っている。この取引が実現すれば、カンタス航空は出資から13年を経てJPAから撤退することになる。
HVNの副社長でJPAの会長でもあるチン・ホン・クアン氏は、予約システムの連携によりコスト削減と業務効率化を図るとともに、両社の競争力を向上させることで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の回復を目指すと述べた。