ビングループ[VIC](Vingroup)はこのほど、自社製の気管切開下陽圧換気(TPPV)向け人工呼吸器「VFS-510」の流通許可を保健省から取得した。国産の人工呼吸器が流通許可を取得したのは今回が初めて。
これにより、VICは国内販売および海外への輸出に向けた「VFS-510」の大量生産が可能となる。最初の商品は26日に出荷し、締結済みの贈与契約に基づきロシアとウクライナに引き渡す予定。
人工呼吸器「VFS-510」は米国の大手医療機器メーカーであるメドトロニック社(Medtronic)の人工呼吸器「PB560」の設計に基づいたモデルで、現地調達率は70%に上る。大量生産に先立ち、「VFS-510」はハノイ市のバックマイ病院や第103軍医病院、ビンメック国際総合病院などの大手病院で試験的に導入された。
なお、ウイルスセキュリティ国内大手のBkavは、高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)向けの人工呼吸器「BAC385」の開発に成功しており、保健省からの流通許可を待っている段階だ。