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  国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に出席するため英国を訪問していたファム・ミン・チン首相は3日、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の経営陣の立会いのもと、同社のリースパートナーであるエアキャップ(AerCap)のエンガス・ケリー最高経営責任者(CEO)と会談し、HVNを支援するよう求めた。

  エアキャップは、アイルランドに拠点を置く世界最大規模の航空機リース企業で、約1200機の航空機を各国の航空会社に貸し出している。HVNはリースパートナー12社との間で65件の航空機リース契約を締結しており、中でもエアキャップが最大のパートナーとなっている。

  チン首相はこの席で、HVNを含む航空業界が直面している困難は一時的なものであると強調。ベトナムは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を効率的に制御し、国際線の運航再開に向けた工程表を確保していると述べ、このことがHVNの経営回復に向けた重要な基盤になるとの見解を示した。

  首相は、ベトナム政府がHVNの最大株主として経営面で同社をサポートしているとし、同社の存続と成長を保証すべく対策に取り組んでいくと約束した上で、エアキャップに対してもHVNをサポートするよう要請した。

  これを受けたケリー最高経営責任者は、チン首相に対し、HVNとの交渉が順調に進んでいる旨を報告し、遅延しているリース料の支払い猶予延長やリース料の引き下げなどで同社をサポートしていくことを約束した。

  HVNは100機以上の航空機を運航しているが、4月末から広がった新型コロナ国内第4波の影響で経営が大打撃を受けており、リース料が大きな負担としてのしかかっているのが現状だ。